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環境Q&A

FRP製浄化槽の埋め殺しと廃棄物処理法との関連について 

登録日: 2005年06月08日 最終回答日:2005年06月10日 ごみ・リサイクル ごみ処理

No.10867 2005-06-08 11:52:22 埋め殺し

浄化槽から下水道への転換を行う際や、老朽化した浄化槽を廃止する際に
廃止する浄化槽の処理をどのように行うかということについて
昭和57年6月14日環産第21号厚生省環境衛生局
水道環境部産業廃棄物対策室長通知の中で
地下工作物の埋め殺しについては法の適用を受けるとなっていますが
現実問題としてコンクリート製の浄化槽はともかく
FRP製の浄化槽については処理技術が成熟しておらず
FRP製の浄化槽を撤去することは現実的に難しいと思われます

法を厳密に適用すると埋め殺しは不法投棄ともなりかねませんが
現在掘り出すことで起こると想定される事態
(受け入れ先が無い・あっても遠方で処理費用が非常に高価)と、
処理技術が成熟するまで地下に埋却しておくことで生じる問題
(土地所有者が移転した場合の廃浄化槽の処理責任の所在など)
とを考えると
現在の状況では埋却しておいた方がよいという気もします
皆さんの考えがあればご教授ください

参考
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=3320
http://www.eic.or.jp/QA/bbs02.php3?serial=2931&sch_serial=2988#2988
http://www.eic.or.jp/QA/bbs02.php3?serial=3175
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=3926

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No.10911 【A-3】

Re:FRP製浄化槽の埋め殺しと廃棄物処理法との関連について

2005-06-10 17:40:21 素人

相当に検討なさっているので、埋め殺しさんの結論は
変わらない(埋め殺す)とおもいますが、意見をのべ
ます。
立場によって意見が分かれると思います。
@管轄行政の立場
 埋め殺しは不可
A請負業者の立場
 ケースバイケース

小生(建設業者の現場産廃担当)の意見
環境に影響を与えなければ、OK
しかし、発注者の了解はとることが条件です。
弊社もこのように行っています。(図面により了解を
とっています。)

回答に対するお礼・補足

>循さん、 東京都 / 君山銀針さん、素人さん
回答ありがとうございます
やはり原則は撤去ですが
現場レベルでは埋め殺しもやむを得ないという
ことになるんでしょうね
ありがとうございました

No.10909 【A-2】

Re:FRP製浄化槽の埋め殺しと廃棄物処理法との関連について

2005-06-10 13:31:32 東京都 / 君山銀針


行政的には「廃棄物の処理及び清掃に関する法律の疑義について」(昭和57年6月14日
厚生省環境衛生局水道環境部産業廃棄物対策室長通知)
http://www.nippo.co.jp/re_law/re7j18.htm

(地下工作物の埋め殺し)
問11 地下工作物が老朽化したのでこれを埋め殺すという計画を有している事業者がいる。この計画のままでは生活環境の保全上の支障が想定されるが、いつの時点から法を適用していけばよいか。

答 地下工作物を埋め殺そうとする時点から当該工作物は廃棄物となり法の適用を受ける
という問答があります。

また浄化槽ではなく下水道管についてですが、埋め殺しについて産業廃棄物処理法の解釈を各廃棄物担当課に対し、アンケートした結果 http://www.urbantec2002.com/pe05.html でも不要管は産業廃棄物であるとの見解を出した担当者が4分の3いるようです。また半数が「なんらかの対策が早急に必要」としていますが、現状は放置されている部分もあるようですね。


一方(社)強化プラスチック協会では、FRPはセメント原燃料にリサイクルできるとPR。廃FRPの収集事業を開始し、全国規模の収集ネットワークづくりに取りくんでいます。「全般的なことから収集(運搬)、処理等について 何でも結構ですので下記にお問合せ下さい」との情報があります。コスト面などご照会されてみては。

(社)強化プラスチック協会 FRP再資源化実証センター
http://www.jrps.or.jp/frpcenter/index.html

NEDO 廃強化プラスチック製品再資源化実証プロジェクト
http://www.nedo.go.jp/nedo-info/caddet/infostore/JP-2003-022.html

No.10904 【A-1】

Re:FRP製浄化槽の埋め殺しと廃棄物処理法との関連について

2005-06-10 10:45:42 循(じゅん)

>法を厳密に適用すると埋め殺しは不法投棄ともなりかねませんが
>現在掘り出すことで起こると想定される事態
>(受け入れ先が無い・あっても遠方で処理費用が非常に高価)と、
>処理技術が成熟するまで地下に埋却しておくことで生じる問題
>(土地所有者が移転した場合の廃浄化槽の処理責任の所在など)
>とを考えると
問題点に気がついていらっしゃるのに、

>現在の状況では埋却しておいた方がよいという気もします
結論がこうなるのはなぜなんでしょう?

たしかにFRPのリサイクル技術は確立しているとはいえませんが、
処理処分ならば既存の廃棄物業者でも可能かと思います。

浄化槽業界でもリサイクル技術の検証はしているようですので、そう遠くない未来には
リサイクルできる体制もできてくると思いますけど。

浄化槽に手を加えて雨水の地下浸透装置に改良している自治体もあります。
簡易防火水槽にもなるようです。
自治体に相談してみてはいかがでしょうか。

(平成17年6月15日加筆)
環境新聞1796号 平成17年6月15日(水曜日)に次のような記事を見つけました。
「環境省 単独浄化槽の撤去補助 06年度概算要求に盛り込む」
「環境省は06年度予算概算要求に、単独処理浄化槽(単独槽)の撤去等補助事業を盛り込む方針だ。
補助事業創設の可否について財務省の判断が注目される。
・・・・
単独槽の転換に向け補助を行う自治体もあるが、温度差もあり、今回の環境省の方針は、自治体の対策にとって強い追い風となりそうだ。」
(環境省には確認していませんが、審議会で検討しているのかもしれません。)
◆中央環境審議会廃棄物・リサイクル部会 浄化槽専門委員会◆
http://www.env.go.jp/council/03haiki/yoshi03.html#09

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