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環境Q&A

生物学的脱窒素脱リン法 

登録日: 2005年07月27日 最終回答日:2005年07月28日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染

No.11685 2005-07-27 10:15:57

生物学的脱窒素脱リン法の方法を教えてください。
明日の試験にでるんです。図を見ながら説明するみたいなんですが・・・図にはリン溶出槽(嫌気)、脱窒素槽(無酸素)、硝化槽(好気)、沈殿槽があります。どうかお願いします。

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No.11686 【A-1】

Re:生物学的脱窒素脱リン法

2005-07-27 22:43:57 Dr.ゴミスキー

 多分、図は下水道関連施設の説明と察します。

 合併浄化槽の水質改善の課題でもあります。合併浄化槽の関係団体が発行している冊子類にヒント(答)はあると思います。

 これでは、明日の試験に間に合いませんが、正確さを図るためにこの程度します。

 参考:以前、個人下水道(石井式合併浄化槽)を利用しての実験では、リンは微生物で消滅、窒素は嫌気性と好気性の繰り返しで脱窒素が可能と理解していますが・・。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。参考にしてもうすこしネットで検索してみます。

No.11694 【A-2】

Re:生物学的脱窒素脱リン法

2005-07-28 12:45:39 papa

詳しくは中村和憲著「環境と微生物」などを図書館などで探してご覧ください。
簡単に説明しますと

脱窒素はアンモニア性窒素を硝化細菌により硝酸イオンまで酸化した後、硝酸イオンを最終電子受容体とする(硝酸呼吸)細菌によりN2ガスとして脱窒させます。
したがって硝化させる完全な好気状態と、脱窒させる無酸素状態の両方を一つの装置で行なう必要があります。
連続流入では好気槽、無酸素槽がそれそれ必要になり、回分処理では時系列的に好気・無酸素状態を経過させます。
反応装置の作り方は様々ですが原理はそれだけです。

脱りんは、好気状態ではりん蓄積性細菌の細胞内に蓄積した有機物プール(PHBや多糖類)を利用して無機りん酸イオンの吸収(細胞内ATPの生成とポリりん酸の合成)
が行なわれ、嫌気状態ではATPの消費やポリりん酸の解離エネルギーにより無機りん酸イオンの放出と有機物の吸収蓄積が行なわれます。反応装置の作り方は様々ですが原理はそれだけです。
両方を同時に行なえる反応装置として連続流入で代表的なものには、嫌気無酸素好気法(A2O法)、嫌気硝化内性脱窒法などがあります。(ネット検索で十分に原理がわかります)
なお、どんな処理方式であっても元素であるりんを生物学的に消滅させる方法はありません。

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