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環境Q&A

廃プラスチックの油化の事業化 

登録日: 2005年09月13日 最終回答日:2006年06月27日 ごみ・リサイクル リサイクル

No.12334 2005-09-13 01:44:06 YAEMS

廃プラスチックの油化は原油価格に上昇に伴い、脚光を浴びつつありますが、油化事業について検討していますが、油関係の法律・規制が複雑で良く判りません。

一日1KLのプラントで、ガソリン(揮発油)、軽油、または重油相当の油を回収するとして。

1.ガソリン税、軽油引取税は、処理業者が回収油生産に使用する部分を除き、自社の自動車、またはボイラー用に使用した場合、ガソリン税、軽油引き取り税の対象になるか。
2.重油なら無税?
3.ガソリン、軽油相当の回収油を自家用自動車に使用する場合はどうしたらよいか。
4.回収油を販売する場合、特に自動車用はどうしたら良いか。ボイラー等に使用する場合は。

油の問題は複雑で良く解りません、ご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示下さい。

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No.12370 【A-1】

Re:廃プラスチックの油化の事業化

2005-09-15 17:47:15 化学専攻

基礎研究、装置開発ともすでに完了した技術ですが、プロセス全体にわたる収率やエネルギー収支の点でマテリアルリサイクルや燃料化に対して優位性を示せないため市場性が小さいと推察されます。この点では原油価格が上昇しても相対的なポジションは変わりません。
単純に考えても、廃プラスチックはそのまま燃料化して、燃料として使う石油の消費量を減らしたほうがトータル収支の点で優位であることは明らかだと思います。

回答に対するお礼・補足

有難うございました。エネルギー効率から考えたらご指摘の通りです。燃料としての使い勝手を向上することが普及のキーになると思います。

No.12424 【A-2】

Re:廃プラスチックの油化の事業化

2005-09-17 23:42:07 Dr.ゴミスキー

 昨今の原油高騰に目を付けた事業展開ですが、廃プラの油化事業で上手く行っているケースは皆無の筈ですが・・・。

 新潟での実験(経済産業省系?:配管のつまりやガス漏れ)、立川市での実験(環境省系?:ガス漏れに伴う火災)も失敗しています。

 生成物の精度で税金が異なりますが、確実に課税されます。この税金対応が上手く出来ず事業撤退のケースもあります。

回答に対するお礼・補足

確かに各地でプラントが出来ていますが、あまり上手く行ってないとの話も聞いています。技術的には目処はついていると思いますが、環境が整備されていないようですね。有難うございました。

No.12496 【A-3】

廃プラスチック油化システムは、技術的には研究段階

2005-09-21 21:38:07 Dr.ゴミスキー

 誤解をしないで下さい。理論的に立証さたれことと、その理論を実機で実行したこととは違いがあります。

 理論的に立証されても、技術的に上手く行かないのは、それを取り巻く環境のせいではありません。

 技術的な解明が必要なことを求めていると理解して事業化を検討しないと赤字倒産します。

回答に対するお礼・補足

技術開発の進展状況、取り巻く環境を見ながら、リスクを踏まえて事業の決断はあると考えています。ご意見有難うございました。

No.17147 【A-4】

Re:廃プラスチックの油化の事業化

2006-06-27 09:53:00 エヌ・フィールド

油の利用方法でお悩みのようですが、どのような油化設備を導入するかの方が難しいと思います。基本的に油化装置から生成される油はA重油相当の油が主で自社のボイラーでの使用が一番現実的で経済的で、税の対象にはなりません。
長年油化設備を追跡調査しましたが公表されているもので国内で3箇所3年以上にわたり稼動しているところがあり、あらゆる問題を解決し、現状では採算は黒字に転換しているところが在ります。結論としてその他の油化設備は商業運転上多くの問題を抱えているのが現状で、即商売には繋がりません。
1.油の質は原料となるプラスチックで全て決まります。
2.塩ビが混入すると大型設備以外では対応できません。
3.生成油の利用はボイラーかディーゼル発電それ以外長期にわたる実績がありません。
4.販売するのであれば簡単な混合装置(精製油との混合)

以上ですが、油化装置の利用はプラスチックの排出先に設置しそこでボイラーでの利用が経済的です。
2年以上の実稼動のない設備は導入不可です。
多くの人が失敗しています。気お付けてください。





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