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環境Q&A

全硬度分析方法について 

登録日: 2002年12月26日 最終回答日:2002年12月31日 水・土壌環境 水質汚濁

No.1443 2002-12-26 23:39:33 Sunday

現在、工業用水試験法における全硬度分析ではマスキング剤としてシアン化カリウムを使用するように記載されています。有害性の問題から、他の代替品を検討しているのですが、文献等ご存知の方がおられましたら、アドバイスお願いいたします。

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No.1448 【A-3】

Re:全硬度分析方法について

2002-12-31 08:50:46 北海道 / きた

<河川水質試験方法(案)[1997年版] 技報堂出版>の測定法では、
総硬度 参考法 キレート滴定法[EDTA法]
b.試薬
@ トリエタノールアミン溶液(20%)・・・
A チオグリコール酸ナトリウム溶液(10%)・・・
毒性のあるシアン化カリウムの代替マスキング剤として上記@Aの試薬を採用している
とのことです。
また、その解説で、「トリエタノールアミン、チオグリコール酸、2,3-ジメルカプトプロパノール等多くの種類が知られている。」とあります。

回答に対するお礼・補足

先ほどに続き詳しいご回答ありがとうございます。
早速検討させていただきます。

No.1450 【A-4】

Re:全硬度分析方法について

2002-12-31 12:01:40 北海道 / きた

ご照会の趣旨とは異なるかもしれませんが、滴定法を使わず機器分析としてはどうかというまでの議論があるようです。
水道関係の試験方法の議論については、次がありました。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2002/11/s1108-6.html
第4回 厚生科学審議会生活環境水道部会水質管理専門委員会議事録 日時 平成14年11月8日
○中村委員
「それから、同じように、有害物質を使用しないというところで、硬度の測定時に、マスキング剤でまだシアンが残っていますね。ああいうところは、やはり是非外していくとか、ここに書かれていないものでも、例えば、塩化物イオンも滴定にクロムはやめた方がいいというふうに思いますし、大きな問題と小さな問題もありますが、この際、そういう点も是非見直して、やはりなるべく有害な物質を使わない方法をつくるというふうに、私も賛成です。」
とあります。

回答に対するお礼・補足

議事録早速拝見させていただきました。
私自身勉強不足で今後の動向を知る上で大変参考になりました。ありがとうございました。

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