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環境Q&A

環境クズネッツ曲線はなんですか? 

登録日: 2006年04月29日 最終回答日:2006年05月01日 エコビジネス 環境と経済

No.16316 2006-04-29 12:55:11 小五

最近、経済発展と環境保全の両立に関する話題では環境クズネッツ曲線という名詞はよく出ている。それはどのような曲線なのか。どのように使うのか。皆さんに教えていただきたい。

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No.16317 【A-1】

Re:環境クズネッツ曲線はなんですか?

2006-04-29 13:27:42 匿名

検索してみましたか?

http://www.ne.jp/asahi/ecodb/yasui/EKuznetsCurve.htm

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。横軸は経済規模を示すが、つまり人あたりの収入が増えれば増えるほど、環境への負荷も大きくなるというふうに理解したら、正しいですか。

No.16336 【A-2】

Re:環境クズネッツ曲線はなんですか?

2006-05-01 10:13:05 東京都 / ちしゃ

このQ&Aの検索結果
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=3465

しかし、問題によってはあてはまらないもののあるようです。


途上国の経済成長と環境問題:
環境クズネッツ曲線は成立するか
松岡俊二(広島大学大学院国際協力研究科)
松本礼史(広島大学大学院国際協力研究科)
河内幾帆(広島大学大学院国際協力研究科)
http://home.hiroshima-u.ac.jp/smatsu/research/kuznets/kuznets.htm

結論「SOx、NOx、CO2というブラウン系、安全な水供給、都市衛生設備という都市系、
森林減少というグリーン系の環境問題のうち、環境クズネッツ曲線が成立するのは
SOxだけであり、他については成立しない。」


岩手大学人文社会科学部 環境経済論 笹尾俊明
環境問題に対するこれまでの経済と経済学の捉え方
http://jinsha.iwate-u.ac.jp/~kankyou/sasao/kendai_2.pdf

環境クズネッツ曲線が該当するかどうかはその環境指標による

実現可能な汚染削減技術あるいは代替可能な手段が存在する場合
→環境クズネッツ曲線が当てはまる可能性あり

実現可能な汚染削減技術あるいは代替可能な手段が存在しない場合
(投資しても改善が期待できない)
→環境クズネッツ曲線が当てはまる可能性はほとんどない

回答に対するお礼・補足

ちしゃのご回答、ありがとうございました。いろいろ勉強させていただきまして、とても感謝します。自分が発展途上国の中国から来たので、やはり今、中国の経済成長と環境保全の問題に大変関心を持っている。環境クズネッツ曲線は成立するかについて
松岡俊二(広島大学大学院国際協力研究科)
松本礼史(広島大学大学院国際協力研究科)
河内幾帆(広島大学大学院国際協力研究科)

結論「SOx、NOx、CO2というブラウン系、安全な水供給、都市衛生設備という都市系、森林減少というグリーン系の環境問題のうち、環境クズネッツ曲線が成立するのはSOxだけであり、他については成立しない。」

詳しくどのようにこの結論を出したのか分からないが、結論は台湾の学者の観点は近い。
というのは、台湾の学者はこれらの環境品質を三つの種類に分けた。
第一種:人間の基本生活を維持する環境品質。つまり、安全な水供給、下水道など都市衛生設備は経済成長の過程で一番最初に早く解決されなければならない問題だから、経済が成長すればするほど、改善が良くなるわけです。
第二種:直接的に基本生活の維持と関係ないが、生活の快適性と関わる環境品質。例えば、SOx、NOxによる大気汚染、COD、BODによる水質汚染など。この場合、経済成長との関係は逆U字になる可能性がある。
第三種:生態系のバランスを保つのと関係する環境品質です。例えば、二酸化炭素、廃棄物など。ただ、いずれも排出量の深刻化は人々の身に迫ってこないと重視されない。それに、二酸化炭素の排出状況を改善ずるのは大部分の国にとって大きな利益を得ないので、自発的に排出を削減するのはあまりしない。したがって、地球温暖化による破壊は経済成長の増加に伴い、深刻かなるのです。

成立するかどうかの議論よりむしろ今日本が高度経済成長の道から歩んできて、環境クズネッツ曲線の各転換点に達する前に、その経済的要因、社会的要因、政策的要因に興味があります。これから、中国は徐々にその道を辿ってくるはずです。日本から参考できる経験を探りたい。
 今、気がついたのは、中国では地域の貧富格差がかなり大きいです。環境保全の始点は発達の都市より遅れている。この場合、貧しい地域の環境保全はどうなるのか。環境保全に余裕なお金を手に入るまでに、絶対そのまま待ってはいけない。どうしたら解決できるのかを今考えています。
社会学の視点から環境クズネッツ曲線に関する研究の論文やウェブもしご存知なら、教えていただきたいと思います。
再び、お礼を申し上げます。

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