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環境Q&A

オールザット分析 

登録日: 2006年07月06日 最終回答日:2006年12月11日 大気環境 大気汚染

No.17314 2006-07-06 11:04:41 さくら

環境計量事業所に勤めるものです。現在、オールザット分析装置を用いて排ガスの分析を行っています。吸収液の作り方などは、説明書に載っているのですが、反応(吸収)方法までは載っていません。反応(吸収)について知りたいと思います。いろいろ調べてみたのですが、なかなか良いものが見つからなくて質問させていただきました。HP等でも構いませんので、よろしくお願いいたします。

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No.19736 【A-1】

Re:オールザット分析

2006-12-09 12:30:21 レスないので

>環境計量事業所に勤めるものです。現在、オールザット分析装置を用いて排ガスの分析を行っています。吸収液の作り方などは、説明書に載っているのですが、反応(吸収)方法までは載っていません。反応(吸収)について知りたいと思います。いろいろ調べてみたのですが、なかなか良いものが見つからなくて質問させていただきました。HP等でも構いませんので、よろしくお願いいたします。>
>
 まず、お使いの分析装置の業者(商社、メーカー)に聞いてからにしましょう。
 なぜ回答がないかを考えましょう・・・

No.19746 【A-2】

Re:オールザット分析

2006-12-10 12:04:01 レスないのでpapa

オルザット分析装置にはアルカリ性のピロガロール水溶液が充填されています。
ピロガロールは多価フェノールで、アルカリ性では極めて電子供与性が大きくなります。酸素は基底状態では3重項であり、化学的にはビラジカルの性質がありますので、ピロガロールから容易に電子を受け取り、ピロガロールは安定な遊離基となります。ピロガロール水溶液が真っ黒になるのはおそらくこの際に生成する安定遊離基が電荷移動錯体や重合体を形成して励起状態が安定化され、許容遷移の励起波長が低エネルギー側にシフトするためです。
遊離基生成反応は簡単に化学反応式にするのは難しいのでご容赦ください。
分析屋さんがよく利用している電荷移動錯体としてORP校正用のキンヒドロンなどがあります。
分析のテキストには測定原理の誤記や書いてないものが多くあります。
レスないので昔習った化学の知識での回答です。

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございました。とても勉強になりました。ちなみに装置は、二酸化炭素、酸素、一酸化炭素の3種類のもので、二酸化炭素の吸収液は、水酸化カリウム30gと水100ml、酸素は、水酸化カリウム30g水50ml+ピロガロール6g水50ml、一酸化炭素は、水100ml塩化アンモニウム33g塩化第一銅27g+アンモニア水33mlというものでした。

No.19764 【A-3】

Re:オールザット分析

2006-12-11 17:22:40 レスないのでpapa

ほかのガス成分について回答を忘れてました。
CO2は酸性ガスなので単純に強アルカリ水溶液に吸収させ、COは銅カルボニル錯体で固定すると考えられます。
化学は昔習ったことなのでちょっと自信ありませんがレスないので参考まで。

回答に対するお礼・補足

2度にわたり丁寧にご回答、ありがとうございました。今後の測定に役立たせたいと思います。

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