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環境Q&A

海水のCOD値測定について 

登録日: 2007年01月01日 最終回答日:2007年01月04日 水・土壌環境 水質汚濁

No.20209 2007-01-01 09:37:25 ごろう

海水のCOD値を環境庁告示第59号のアルカリ性法の実験によって算出したのですが、アジ化ナトリウムを加える理由は「窒素の阻害を防ぐために1滴加える。」でいいんでしょうか?
またアルカリ性法の原理を簡単にまとめると、過マンガン酸カリウムとヨウ素の酸化還元反応とヨウ素とチオ硫酸ナトリウムの酸化還元反応(ヨウ素滴定法)の2段階の実験だという表現は適切でしょうか?
試料に有機物が含まれていると、有機物が過マンガン酸カリウムと反応しヨウ素との反応量が少なくなる。よって、ヨウ素滴定法の時、滴下するチオ硫酸ナトリウムの量が少なくなる。空実験の時、蒸留水には有機物は含まれていないので、過マンガン酸カリウムとヨウ素が充分に反応し、空実験と試料水のチオ硫酸ナトリウムの滴下量の差からCODを算出する方法(酸素換算して)と考えていいのでしょうか?
文章がうまくまとまってなくて本当に申し訳ないです。どなたかアドバイスください。

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No.20223 【A-1】

Re:海水のCOD値測定について

2007-01-03 11:54:25 JK

この方法を試したことはないのですが、BODやDOについて用いるのは

アジ化Naを加えて亜硝酸イオンを分解

するためだそうです。


回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。大変参考になりました。

No.20245 【A-2】

Re:海水のCOD値測定について

2007-01-04 23:35:48 梅吉

1.アジ化ナトリウムは、溶存性三態(アンモニウム態、亜硝酸態、硝酸態)窒素の影響をなくすために添加するはずですが、よっぽど高濃度の窒素分を含んだ海水でない限り、入れなくてもいいようです。
2.「過マンガン酸カリウムとヨウ化カリウム(+硫酸)の酸化還元反応」と「ヨウ素とチオ硫酸ナトリウムの酸化還元反応(ヨウ素滴定法)」の2段階の実験だと思います。
 それで、詳細なことは言えないんですが、海水のCOD算出には、「JISK0102法」もしくは「水質汚濁調査指針(1981)法;日本水産資源保護協会編」がより正確な値が出せるようです。
 参考までに、当方が見つけた酸化還元反応に関するHPの一部をしたに示します。
○酸化・還元に関するHP
http://kminami373.hp.infoseek.co.jp/webkagaku/3menu/sanka3.htm
http://chem.busitu.numazu-ct.ac.jp/suzuki/tshp/sanka.html
>試料に有機物が含まれていると、有機物が過マンガン酸カリウムと反応しヨウ素との反応量が少なくなる。よって、ヨウ素滴定法の時、滴下するチオ硫酸ナトリウムの量が少なくなる。空実験の時、蒸留水には有機物は含まれていないので、過マンガン酸カリウムとヨウ素が充分に反応し、空実験と試料水のチオ硫酸ナトリウムの滴下量の差からCODを算出する方法(酸素換算して)と考えていいのでしょうか?

原理は上記であたっている思います。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。アジ化ナトリウムを入れる理由から、海水のCOD測定に至るまでとても参考になりました。

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