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環境Q&A

全シアンの分析について 

登録日: 2007年10月07日 最終回答日:2007年11月07日 水・土壌環境 水質汚濁

No.25262 2007-10-07 08:19:17 cosmos

 環境分析を担当しています。全シアンの含有量試験で、汚泥や産廃物(有機系廃液など)でたまにシアンが検出されることがあります。分析方法はJIS K0102(工場排水試験方法)や底質調査方法の蒸留‐ピリジンカルボン酸吸光光度法です。
(1)-CNを含むのものを全く使用していない場合、どういったケースが考えられますか?
(2)ピリジンカルボン酸法で青く発色した場合、ほぼシアンと考えていのでしょうか?それとも電極法などの別の方法で確認した方がいいのでしょうか?
(3)試料中に有機物と窒素成分があるとシアンが生成する可能性があるとも聞きます。また試料を蒸留の際にシアンが生成する可能性があるとも聞きます。どういう試料の場合シアンが生成しやすいのでしょうか?

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No.25272 【A-1】

Re:全シアンの分析について

2007-10-08 16:23:47 EMBRYO

もう一度JIS K0102 38.をよく読んでください。
酸化性物質が共存する状態
亜硝酸イオンが存在する状態
他にEDTAと反応する物質が存在する状態
などいくつか挙げられています。
(1)蒸留時に生成する可能性があります。
(2)蒸留時にCNが生成すれば同じではないですか。
(3)答えようがありませんが、N成分が無くともEDTAを加えている以上CNの生成の可能性を考えることは出来ませんでしたか。
この文面からは勉強不足という印象を持ちました。JISに従って分析を行なっているというのなら本文や備考には十分目を通すべきです。
私たちのような計量証明事業所で働くものは分析値の間違いによって顧客に大きな損害を与える可能性があることを認識しなければなりません。
シアンを含有しない試料について誤った分析結果を出したおかげでその顧客はもしかしたら廃棄物の受け入れを拒否される可能性があるとは考えませんか。
自社が顧客を失うだけなら自業自得ですが、他社に損害を与えるとなると業界自体の問題となり見逃すことは出来ません。

回答に対するお礼・補足

ご返答ありがとうございました。JIS K0102 38の内容は何度か条件を変えて検討しております。(酸化性物質の確認、アミド硫酸の添加量やEDTAの添加有り無しなど)それでも検出される場合があり、同じような経験をお持ちの方や化学反応に詳しい方の知見をいただければと思った次第です。

No.25281 【A-2】

Re:全シアンの分析について

2007-10-09 11:42:32 yone

cosmos 様

シアンの検出事例としては、日本環境測定分析協会の会誌「環境と測定技術」に載っています。
・「シアン化合物を使用していない事業所からのシアン検出事例とシアンの分析方法」
  Vol 17 No 1 〜 No 3 (1990) 、Vol 20 No 2 ・ No 3 (1993)
・「排水中の全シアン定量における前処理と問題点」
  Vol 26 No 11 (1999)

以上参考まで。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございました。早速調べてみます。

No.25287 【A-3】

Re:全シアンの分析について

2007-10-09 20:41:04 たそがれ

 私も以前から質問したいと思っていた内容でした。
どの分析機関でもその問題を抱えているのではないでしょうか。蒸留工程での生成らしいということで対応がなかなか難しいですね。
以前、JIS執筆者の講習会に出たときは「お手上げ」と言っていました。私どもは可能な範囲で報告下限値を上げることで対応しています。
「環境と測定技術」のバックナンバーにそれに関する考察があるのですね。私も調べたいと思いますが、cosmosさん、他の皆さん、先にわかったら内容を教えていただきたく思います。

No.25622 【A-5】

Re:全シアンの分析について

2007-10-29 17:36:05 あっち (ZWl4425

cosmos 様
私も現在、シアン分析中におけるEDTA添加によるシアン生成について研究しております。
シアンを含むものをまったく使用していないのなら、
今回のケースは蒸留時のEDTA添加によるシアン生成の可能性が高いです。
cosmosさんの文面から、酸化性物質の確認、アミド硫酸添加量、EDTA添加の有無といった検証もされているようですし。
ピリジンカルボン酸法でシアン以外の発色の懸念があるならば、イオンクロマトで蒸留後の留出液を測定し、確認しても良いと思います。
EDTAを添加しない場合、シアンが検出されないのであれば、試料中に遊離シアンは存在しないことになりますね。
そもそも、EDTAを添加するのは、金属シアノ錯体からシアンを遊離するという目的です。
しかし、EDTAを添加しなくても、殆どの金属シアノ錯体からシアンは遊離されます。
EDTAを添加しなければ、金属シアノ錯体からシアンが遊離しないというケースは非常に稀です。
(フェロシアンイオン+亜鉛イオン,フェロシアンイオン+銅イオン,フェリシアンイオン+銅イオンが存在する、3つのケースのみです。)
この稀なケースの為に、EDTAを添加しているわけですが、ISO法や米国の水及び廃水の試験の為の標準法では、EDTA以外の添加剤(硫酸銅+塩化すずや塩化マグネシウム)を使用しております。
しかも、EDTA以外の添加剤を使用したISO法や米国の水及び廃水の試験の為の標準法の方が金属シアノ錯体からのシアン回収率も高くなります。
cosmosさんも、これらの方法で、シアンの存在を検証してみてはいかがでしょうか?
cosmosさんの検討している試料は、有機系廃液とのことですので、おそらくEDTAによるシアン生成でしょう。
アセトンやヘキサンを初めとする、あらゆる有機物とEDTAは反応してシアンを生成します。
長くなりましたが、yoneさんもおっしゃってる、環境と測定技術にもこれらのことが掲載されています。
ご参考まで・・・。

回答に対するお礼・補足

貴重な情報、どうもありがとうございました。イオンクロマトグラフ-ポストカラム法は、発色法としてはJIS法と同じピリジンカルボン酸法を用いていますが、カラムで分離しているので保持時間からシアンかどうかの検証ができるという風に理解してもいいのでしょうか?
いただいたご意見と先日入手した「環境と測定技術」の内容を参考に検証を行って行こうと思っています。

No.25736 【A-6】

Re:全シアンの分析について

2007-11-07 19:11:45 あっち (ZWl4425

イオンクロマトの保持時間でも、シアンであることが確認できますし、
吸光光度法で、発色した試料のスペクトルを測定し、
ピークトップ(極大吸収波長)がシアンの標準液と同じであれば、
シアンであるという確認が出来ると思います。

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