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環境Q&A

道路交通騒音の環境基準と最大値について 

登録日: 2007年10月21日 最終回答日:2007年10月22日 大気環境 騒音/振動

No.25490 2007-10-21 02:14:30 ZWla656 うさこぉ

住民の方の苦情で遮音壁を設置するなどの環境対策をしてほしいとのことで、現況の騒音レベルを測定しました。
対象民家は道路(自動車専用道路)から50m以上離れたところにあり、基準値としては一般地域の基準値を適用すべきと考えますが、実測したところわずかに基準値を下回った数値でした。
また、夜間は大型車の通行量も多くなり、速度も速くなるため衝撃音のような感じで目が覚めるとのことです。
行政側も遮音壁を設置する方向で考えていますが、単純に環境基準を満足しているので環境対策はとらないと簡単に割り切れない部分があります。
昼間はMAXで70dB程度、夜間はMAXで60dB程度が記録される状況です。環境基準以外で、何か方法論として・・・例えばMAXでの暴露時間による心理的影響がある・・・などで対処できないでしょうか?
このような事例で対応された方のアドバイスを頂けたらと思います。

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No.25499 【A-3】

きっと、答えにはなってませんけど、

2007-10-22 01:10:29 火鼠 (ZWl8329

音が、うるさいから、消せ。わかります。でも、無音の中では、人間は、眠れないそうです。自分の血流の音や、心音が、うるさくなって目がさめる。にんげんは、感情の動物なので、嫌と思ったらどんな小さい音でも聞き分ける。そして、うるさいという。そんなもんじゃないでしょうか?騒音の苦情問題で、相談を受けた時(測定屋でした)に私がやったことは、まず、怒ってる人の話を聞いてこい。そして、見える形で対応しろ。対応したら、今一度音が変わったか確認してこい。こんなもんです。真摯に対応すると、割と相手がわかってくれる。測定に、金払うのなら、お中元と、お歳暮やったほうが安く上がるかもと、言ったこともありますし、事実それですんでしまうのもおおいです。日本人の感情論かもしれませんが、音は、感性の問題が大きいとおもいますが。

回答に対するお礼・補足

火鼠さま

ご回答ありがとうございました。
確かに音は感性の問題が大きいと思います。
せっかく田舎に家を購入したのに、目の前に道路ができた。でも、もともと道路に近い所に家がある人はこんなもんじゃないかと慣れている。
また、音の種類によっても嫌な音、気にならない音などもあると思います。
難しいです。

No.25495 【A-2】

Re:道路交通騒音の環境基準と最大値について

2007-10-21 21:08:37 きらです (ZWl567

 きらです。

 WHOでは、独自の基準値を設定しています。

 例:環境騒音のガイドライン
 http://www.hkozo.com/link/WHOsummary.pdf

 では、LAmaxやLAEについても記述されています。

 他にもあると思いますので、WHO関連で探してみてください。

 ※御存知かとは思いますが、騒音対策を検討する際には、騒音レベルの測定だけではなく、周波数分析が必要になります。
 卓越周波数に合致した遮音・防音対策を施さないと効果が得られないケースがあります。
 
 また、遮音・防音対策をしても、騒音レベルでは3〜6dB程度しか低下しないことが多いかと思います。
 3〜6dBの低下ですので、音圧エネルギーとしては半分になっているのですが、「せっかく遮音・防音壁をつけても、3〜6dBしか下がっていない」と住民や施工業者から文句を言われたことがあります。
 事前に、住民や施工業者に騒音レベルの数値(dBの意味)について説明・理解してもらっておいた方が、後々の対応がスムーズにいきます。

 以上、御参考までに。

回答に対するお礼・補足

きらさま

WHOの資料、参考にさせて頂きます。
ありがとうございました。
遮音性能は6dBも下がればすごいのですが、その点を住民の方に予め説明して理解して頂く対応、たいへん参考になりました。

No.25491 【A-1】

Re:道路交通騒音の環境基準と最大値について

2007-10-21 18:04:59 ハングリー (ZWl7c9

まず、あなたの立場を明確にしていただけないでしょうか。行政なのか、測定機関なのか、住民代表なのか、その方の家族なのか?
話の進めようがないです。ちなみに私は測定機関に勤務しています。

多分、あなたの所望される方を探すのは困難を極めるでしょう。私の知る限り、そのような方は知人に居ません。
環境基準以外に何があるといえば、法的には要請限度しかありません。しかし、環境基準を満足しているということなら、要請限度の出る幕はありません。(だからこういう質問になったのですかね?)。

心理的影響というようなことはあるでしょうが、これを認めてしまうと際限がなくなります。「わたしのところも何とかして」とか、「おれのところもそうなんだよ。」とね。だから、行政は基準をクリアしている限り対策を講じることはないといっていいでしょう。対策を講じるにも順番があるのですから。

その住民の方が耐えられないというなら、引っ越すしかないでしょう。あるいは、自費で遮音壁を設置するとか。耳栓して寝るとか。

かわいそうですが、技術の問題ではなく、社会制度の問題です。

回答に対するお礼・補足

早速の回答ありがとうございました。
私は、測定機関です。
確かに、このような案件で対応された方はいらっしゃらないかとは思いましたが・・・。
新規に道路を造る場合、地元が強いところなどは環境対策を取らせるために極端な場合、座り込みをする勢いでした。実際、「あそこに遮音壁つけているんだから、こっちにもつけてくれよ」という雰囲気はあります。
声が大きい者の勝ちという感じでしょうか。

たしかに技術の問題ではなく、社会制度の問題ですね。
道路だけに限らず、騒音・振動の苦情に対する対応はいつも頭を痛めます。

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