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環境Q&A

タバコの一酸化炭素 

登録日: 2003年06月17日 最終回答日:2003年06月26日 大気環境 大気汚染

No.2647 2003-06-17 07:50:58 赤塚

はじめまして。喫煙の際に発生する一酸化炭素は大気汚染にどの程度の影響を与えるのでしょうか?宜しければどなたか教えて下さい。

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No.2733 【A-1】

Re:タバコの一酸化炭素

2003-06-26 11:16:18 東京都 / 君山銀針

たばこは人が直接口にするものであるため、直接喫煙した場合や喫煙者のすぐそばにいる人間の健康リスクが一番の問題です。

このため一般大気ではなく室内空気を介した受動喫煙に関する研究は(一酸化炭素についてとは限りませんが)結構あるようです。

たとえば、都市の一般的なオフィスの場合、室内の浮遊粉塵中に占めるたばこの煙による物質の割合は30〜80%に達し、会議室では73〜82%、休憩室では88〜90%にもなるという報告
(参考 (財)健康・体力づくり事業財団の [健康情報シリーズ4-3]
http://www.health-net.or.jp/kenkozukuri/healthnews/050/020/p077/index.html
があるほか、
厚生労働省が国産たばこ7銘柄について、換気していない6畳間の部屋でたばこを1本喫煙した時の室内空気中の化学物質濃度を調査した結果、国内販売量第1位の銘柄で発がん物質であるベンゼンと、発がん性の疑いがあるアセトアルデヒドが環境基準(ベンゼンは環境省の大気環境基準、アセトアルデヒドは厚生労働省の室内濃度指針値)の数倍の濃度検出されたという報告もあるそうです。
(参考 「住まいの科学情報センター」 たばこの煙と人の発がん性−国際がん研究機関−
http://www.kcn.ne.jp/~azuma/news/2002/July2002/020708.htm )

このほかにも喫煙科学研究財団 受動喫煙に関する基礎的研究
http://www.srf.or.jp/histoly/frames/history-frame21.html
というページもあります。

また受動喫煙と大気汚染のリスクを比較した研究もあります。

受動喫煙によって発病の危険のある病気とその相対リスク・他の発癌物質との比較
http://www.hi-ho.ne.jp/cedie/c/pass2.html
http://www.anti-smoke-jp.com/x5kdoui.htm の情報では、10万人あたりの肺癌発生数が都心の渋滞地点の環境で300だとすると、日常レベルの受動喫煙 700に達するそうです。

なお過去のQ&A「間接喫煙について 」も読んでみていただけると幸いです
http://www.eic.or.jp/QA/bbs02.php3?serial=592

回答に対するお礼・補足

とても参考になりました。どうもです!

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