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環境Q&A

コジェネ効果の検証 

登録日: 2008年06月04日 最終回答日:2008年06月06日 地球環境 地球温暖化

No.28220 2008-06-04 03:14:06 ZWl8f1d 小太郎

コジェネによる自家発電は、電力と蒸気とをつくることで総合効率がよくなり、また電力会社の火力発電負荷を低減することで、エネルギーコストとCO2削減の両面で有効という認識でおります。
従来より、この電力会社の発電負荷低減によるCO2削減効果を、コジェネ効果として自社のCO2発生量から差し引いていました。
しかしながら一部では、これは計算上の話であり実際にCO2発生量が下がるわけではないという意見も耳にします。
理屈の上ではCO2削減効果はあるように思うのですが、実際のところはどうなのでしょうか?
コジェネ導入によるCO2削減効果は本当にあるのかどうか、実際のデータに基づく検証をした資料をご存知ないでしょうか?

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No.28235 【A-1】

Re:コジェネ効果の検証

2008-06-05 09:54:31 コロ (ZWl4d2d

 データに基づく資料の話ではなくてすみません。また、素人の考えで間違っているかもしれませんが、常に思っていることを書いてみます。
 コジェネに限らず、電気使用量削減によるCO2削減効果については(現状では)計算上ということになるのではないでしょうか。例えば、地方レベルの広域でコジェネの多数導入や省エネ等により電力供給が過剰になり、電力会社が火力発電所の稼動を止めるとか発電出力を大きく下げるとか、そのようになって初めて実際の削減効果が生じるのではないかと思うのです(既にそうなっていたらすみません)。電力会社による(火力発電の)電力の供給量が減少しない限り、現実的には燃料を燃やすことによりむしろCO2は増加するように思えます。
 もちろん、コジェネや省エネを否定するつもりはありません。発電所を止めるとか、出力を落とすことが実現すれば、絶大なCO2削減効果があるものと思います(そうなれば電力会社には気の毒ですが)。あくまでも、火力発電による電力供給量が減らなければという前提での、素人の意見です。

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。コジェネが普及し始めた1990年以降、確かに火力発電所が停止した時期がある電力会社はあります。この事実だけをみれば、コジェネによるCO2削減効果のように思えるのですが、同時期に導入されたコジェネの数やそれらの発電能力・CO2削減効果の総和などを検証しなければ、本当にコジェネの効果があったとはいえないと思います。(単に当時の日本の生産負荷が減少していただけかもしれません。)
この辺のデータがあればありがたいのですが。

No.28257 【A-2】

Re:コジェネ効果の検証

2008-06-06 19:32:14 todoroki (ZWl7727

コジェネの場合は、運転効率(エネルギー効率)によって、
CO2排出係数が千差万別にあります。
また実際の運転データは、各社(各事業者)がそれぞれに
公表しないで持っているのが通例ですから、
なかなか資料は表に出てこないようです。
でも御社にコジェネ装置を売ったエンジニアリング企業は、
聞けば計算手法くらいは教えてくれるでしょう。

さて、電力会社の発電負荷低減によるCO2削減効果を、
コジェネ効果として自社のCO2発生量から差し引く際、
社内でコジェネに使った一次エネルギーを
積み上げて足し込んでいらっしゃいますか?
排熱回収など、コジェネ専用のエネルギーを投入していないとすれば、
投入する一次エネルギーのアロケーションは、
どうしていらっしゃいますか?
そこで考え方を間違えると、
コジェネ導入によるCO2削減効果は本当にあるのかどうか、
疑問を感じられるかもしれません。

ちなみに弊社は(というか私は)、自分たちでルールを作って、
計算してしまいました。
その際 考え方と計算式は、のちのちのために残しておきました。

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