一般財団法人環境イノベーション情報機構

環境Q&A

大気中の酸素と二酸化炭素の発生について 

登録日: 2003年07月09日 最終回答日:2003年07月15日 地球環境 地球温暖化

No.2842 2003-07-09 05:19:40 alpha_on_one

大気中の酸素/二酸化炭素の発生源には色々あると思うのですが、
どれがどのくらいの割合を占めているのかいまいち分かりません。
例えば、酸素発生源は熱帯雨林とか高層大気での水蒸気の光解離とか…

Rateが分からなくても別にいいのですが、個人的に知りたいのは
@熱帯雨林が破壊されたときの酸素供給に対する影響度
A世界の人口が増加して、呼気による二酸化炭素が増加することは
大気中の二酸化炭素増加に深刻な影響を与えますか?
(自動車台数の増加とは考えません)
B酸素濃度の季節変化と極大値をとる季節(夏?)
の3つです。

どうも一般的に言われている熱帯雨林破壊や人口増加がそれほど大きな問題であるとは思えないのですが…
もちろん人口増加で自動車台数が増えると深刻な問題になるでしょうが、
呼気程度はそれほど大きな影響をもってないと思うのです。
酸素発生は環境問題と関係ないかもしれませんが、気になるのでご教授願えたらと思います。
いかがでしょうか?

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No.2900 【A-1】

Re:大気中の酸素と二酸化炭素の発生について

2003-07-14 17:10:48 LP

部分的にお答えします。

>@熱帯雨林が破壊されたときの酸素供給に対する影響度
地球上での酸素供給の最大は,地球表面積の7割に相当する海洋面から植物性プランクトンが光合成により作り出すものが最大ではないかと思います。
熱帯雨林がないとすると地球的に大きな気象変動を招き,海洋への土砂流入が起こり,植物プランクトンの栄養源が絶たれることにもまりますので,海面からの酸素供給が減少することにもなります。よって影響は極めて大きいと思われます。

>A世界の人口が増加して、呼気による二酸化炭素が増加することは
>大気中の二酸化炭素増加に深刻な影響を与えますか?
増えた人口が自動車を使わなかったとしてもその人口を養うだけの耕作地や牧畜により温室効果ガス(具体的にはメタンガス)が発生しますので,影響は(増える人口にもよりますが)無視できないと思います。

熱帯雨林=熱帯雨林が光合成で産出する酸素。人口増加=増加人口の呼気による炭酸ガス。と,限定してしまうと「それほどでもない」かもしれませんが,それだけで済ませてはくれそうもありません。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。
なるほど、陸上と海中でもリンクしているわけですね。
もっとグローバルな視点で考えてみます。

No.2909 【A-2】

Re:大気中の酸素と二酸化炭素の発生について

2003-07-15 00:08:29 森野力

>@熱帯雨林が破壊されたときの酸素供給に対する影響度

>どうも一般的に言われている熱帯雨林破壊や人口増加がそれほど大きな問題であるとは思えないのですが…

このあたり、よく誤解されています。
まず、二酸化炭素が0.03%から2倍の0.06%に増加することを問題にしているのであって、約20%もある酸素の増減は問題になっていません。
また、生物の呼吸による二酸化炭素の発生も問題とはされていません。
 あくまで、化石燃料の燃焼とセメント生産という「人間活動」が対象です。

森林の問題は光合成量ではありません。土地利用変化によって、「森林生態系に貯留」されていた炭素が放出されることを問題にしているのです。
数値としては、1850 から 1998の変化として
 およそ 270 Gt の炭素が化石燃料の燃焼とセメント生産で、136 Gt の炭素が土地利用の変化、特に森林から放出され、
その結果として 176 Gt の炭素が大気中に残り、二酸化炭素濃度が 285 から 366 ppm になった。
残りの 230 Gt C が海洋と陸地で半々に吸収された。ということになっています(IPCC特別報告)
http://www.grida.no/climate/ipcc/land_use/003.htm

回答に対するお礼・補足

なるほど。
ありがとうございます。
熱帯雨林で重要なのは光合成ではなくて、取り込んだ炭素量なのですね。
熱帯雨林は生長しきった木々ばかりで光合成もあまり行われず、二酸化炭素吸収も行われてないそうで。
そうなると酸素供給も行われてないと言うことか。
どのみち影響ないようですね。

リンク先で勉強してきます。
ホントにありがとうございました。

No.2912 【A-3】

Re:大気中の酸素と二酸化炭素の発生について

2003-07-15 08:53:44 森野力

>熱帯雨林は生長しきった木々ばかりで光合成もあまり行われず、二酸化炭素吸収も行われてないそうで。
>そうなると酸素供給も行われてないと言うことか。
>どのみち影響ないようですね。

説明不足でしたでしょうか?
1.「酸素濃度」は問題でなく、二酸化炭素濃度に問題がある。
2.IPCCレポートによると二酸化炭素濃度の上昇原因に対する森林減少の寄与率は 136/(270+136)=0.33にも達する。だから、京都議定書で森林による吸収が盛り込まれた。
3.熱帯雨林は地上で最も光合成量の大きい生態系である。これは、過去も現在も変わりない。
4.だから、熱帯林対策を抜きにして、温暖化(二酸化炭素濃度上昇)問題は解決できない。

No.2921 【A-4】

Re:大気中の酸素と二酸化炭素の発生について

2003-07-15 16:39:46 LP

>熱帯雨林で重要なのは光合成ではなくて、取り込んだ炭素量なのですね。
>熱帯雨林は生長しきった木々ばかりで光合成もあまり行われず、二酸化炭素吸収も行われてないそうで。
>そうなると酸素供給も行われてないと言うことか。
>どのみち影響ないようですね。

私の回答も書き方が悪かったようです。
海洋の動植物の栄養はどこから来ていると思いますか?
熱帯雨林の豊富な落ち葉の有機質が海洋に流れ込んでそれにより動植物プランクトンは育ち,魚介類のエサとなり,海水に溶け込んだ炭酸ガスをとりこんで炭酸カルシウムを形成し,死骸になって海底に沈みます。(石灰石のモトです。)

もし,熱帯雨林がなければそれらの生態系は維持できなくなり,地球上でもっとも多くの炭酸ガスを固定するシステムを失うことになります。(海洋汚染,平均気温の上昇や異常気象の頻発ももちろんこのシステムには危機的なことです。)

「どのみち影響のない」ことではけしてありません。

炭酸ガスは毒ですので呼吸する空気中に数%にもなれば動物は死に至りますが,その前に「地球温暖化による環境激変による地球上の動植物全滅の運命」が先に来ます。たとえ十分な酸素が残っていたとしても。

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