嫌気濾床接触曝気(JARUSV)のバイオリアクターについて
登録日: 2008年07月16日 最終回答日:2008年07月17日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)
No.28725 2008-07-16 01:50:56 ZWlb78 @近畿
皆様、始めまして。
私は、コミュプラ・農集・漁集施設を管理する会社に勤務しています。
その施設の中に、JARUSV型の処理施設があるのですが、フローの中にバイオリアクターが設置されています。脱水機が設置されているので、貯留槽汚泥濃度を均一に保ちたいのですが、バイオリアクターがあるため濃縮槽を定期的に散気させないといけません。それにより、貯留槽汚泥濃度が低くなる時があります。散気を止めると、バイオリアクターの管内が目詰まりを起こします。
濃縮汚泥槽からバイオリアクター、そしてまた解臭汚泥を濃縮槽に戻すフローなのですが、特に臭いも取れず、効果が発揮されてないように思われます。
私としましては、完全に停止させた方がランニングコスト・ボエフ購入費の削減・貯留槽汚泥濃度の安定化になると考えていますが、まだこの職種に就いて、4年の若輩者です。皆様のご意見をお聞かせください。宜しくお願いします。
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No.28747 【A-3】
Re:嫌気濾床接触曝気(JARUSV)のバイオリアクターについて
2008-07-17 21:39:27 papa (ZWl998
正体不明のバイオリアクターなるものにだいぶ困惑されていました。どういうわけか農集にはこういった意味不明の装置が付属しているケースがあり、会計検査で指摘を受けなかったことが不思議でなりません。下水道と違って段階的に建設が行われないために、稼動後の会計検査がないことに原因があるのではないかと思います。
下水道ではこういった余分な装置はかなり厳しい指摘があるのがふつうです。
ひもを吊るして曝気したくらいでは汚泥が減るはずもなく、高々腐敗を軽減する程度の効果しかありません。
もともとJVは嫌気ろ床で汚泥減量化という設計思想(あまり現実的とは思えませんが)で作られている装置です。基本設計に無理があるところに、更に得体の知れない装置を取り付けたところで無駄の連鎖があると思います。農業部局の自治体職員の知識不足に便乗したこのような装置メーカーの営業体質には疑問を感じています。
> 私としましては、完全に停止させた方がランニングコスト・ボエフ購入費の削減・貯留槽汚泥濃度の安定化になると考えています
まことにまっとうなお考えと思います。私も同様なケースには全て同じようなアドバイスをおこなってきました。
JVでPAC−ベルトプレス連続運転というのも相当にイレギュラーな運転です。
汚泥貯留槽を兼ねている嫌気ろ床の汚泥は、ある程度保持量があってこそ機能を発揮できるものです。連続的に汚泥を引き抜く必要はないのがふつうです。このQAには私以上に浄化槽に詳しい方がおられるので、しばらくご回答を待ってみたらいかがでしょうか。
回答に対するお礼・補足
papaさん、御回答いただきありがとうございます。
>もともとJVは嫌気ろ床で汚泥減量化という設計思想(あまり現実的とは思えませんが)で作られている装置です。
以前、設計元(おそらく御存知でしょうが)と話し合う機会があったのですが、JVに関しましては、設計元自ら少し欠陥があると言われてました・・・
バイオリアクター停止と脱水機無人運転は委託者にしっかりと説明して、了解を得たいです。
No.28744 【A-2】
Re:嫌気濾床接触曝気(JARUSV)のバイオリアクターについて
2008-07-17 19:08:08 みっちゃん (ZWl8a13
脱水機の件はとりあえず置いておいて、
沈殿槽→汚泥引抜→汚泥濃縮槽となっているならば、通常は濃縮槽でも圧密による濃縮を期待して、水槽下側から汚泥を引き抜いているはずです。それを攪拌すれば濃度が変動するのは当然のことです。
バイオリアクタが何の目的で設置されているのか不明ではこの場で考察するのは不可能と思います。
土連の設計なり、設置したメーカーに目的を問い合わせて脱水機の運転に不都合が起きていることに対する見解を聞いてみることが第1ではないでしょうか。
話は変わりますが、数万トンから数十万トンの処理を行っている場でも、ベルトプレスの無人運転はなかなか行わないことが多いです。デカンタや多重円盤ならある程度は出来るでしょうが、いくら安全装置や計測装置が進歩したからと言って、安定した脱水を行うことは困難だと思います。
特に夜間では汚泥の引抜量も不安定なはずと思います。加えて攪拌をバッチで行うなどしているのでは。
逆に常時曝気したらある程度安定化するとは思いますが、濃度としては何パーセントぐらいになるのですか。
回答に対するお礼・補足
そうですね。まず、設計者かメーカーに意図を聞いてみるべきでしたね。
あと無人運転に関しましては、当社も賛同は出来かねますとお伝えしています。
貯留槽汚泥濃度は、1.5%から2.0%の範囲です。
No.28727 【A-1】
Re:嫌気濾床接触曝気(JARUSV)のバイオリアクターについて
2008-07-16 15:23:35 みっちゃん (ZWl8a13
> 濃縮汚泥槽からバイオリアクター、そしてまた解臭汚泥を濃縮槽に戻すフローなのですが、特に臭いも取れず、効果が発揮されてないように思われます。
>・・・XXX購入費の削減・貯留槽汚泥濃度の安定化になると考えていますが・・・
>
微妙な内容ですが・・・
XXXは特定の製造者の商品名です。
JARUSV. 流量調整槽前置型嫌気濾床併用接触曝気方式で接触材に担体を利用しているのでしょうか。
貯留槽汚泥濃度のコントロールは脱水機の運転時間(引抜汚泥量)でコントロールすることが出来るはずですが、今ひとつご質問の内容が理解できません。
また回収した担体は接触曝気槽に戻すのがフローと思いますが、貯留槽へ戻しているのでしょうか。分離した汚泥を戻しているのでは?とすれば貯留槽の汚泥濃度と思っているのは汚泥だけでなく越流した担体を含めて計測していると思われます。
と考えれば、問題は汚泥の引抜でなく、担体の越流が多すぎるのでは?
回答に対するお礼・補足
みっちゃんさん、御回答有難うございます。質問内容に、説明不足があり、大変申し訳ありません。
接触材は、紐状の合成繊維をカーテン状に巡らしてあります。
濃縮汚泥槽の汚泥をバイオリアクターに送り、一定時間培養・熟成し、また濃縮槽に返すフローです。解臭汚泥のフローは、この流れ以外にはありません。
貯留槽の汚泥調整は、確かにおっしゃる通りなのですが、委託者の要望で夜中も脱水をかけて欲しいとのこと(夜中は無人)。脱水機はベルトプレス式、凝集剤はPACを使用しています。
したがって、貯留槽の汚泥濃度を脱水機が稼動している間は、均一に保ちたいのです。
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