一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

重金属、特にヒ素の抽出について 

登録日: 2009年05月13日 最終回答日:2009年05月15日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染

No.32100 2009-05-13 01:52:27 ZWlc461 tenoko

堆積物から重金属、特にヒ素を分別抽出する方法について調べています。
文献を調べていて下記のような方法を見つけました。しかし、抽出メカニズムが理解できず困っています。

(A)ピロリン酸ナトリウム・酢酸アンモニウムによるヒ素の抽出。対象は有機態のヒ素。

これとは別に、
(B)リン酸二水素ナトリウムによるヒ素の抽出法。対象は配位子で交換可能なヒ素。
という方法があります。

教えていただきたいのは2点です。
@抽出メカニズムはAとBで違うのでしょうか?また、それはどのように違うのでしょうか?
AAで酢酸アンモニウムを使用する意味がわかりません。教科書によればこれはpH緩衝剤だと思うのですが…

勉強不足で申し訳ありませんが、ご教示していただければ幸甚です。

総件数 2 件  page 1/1   

No.32131 【A-2】

補足いたします

2009-05-14 21:10:57 tenoko (ZWlc461

回答していただいた方、ありがとうございます。(回答は削除されてしまったようですが)

使い方がよくわからずまごついてしまい遅くなりました。すみません。

質問を補足いたします。
大学の研究で、土壌などにさまざまな条件を段階的に与えたときに、各段階ごとに溶出してくるヒ素濃度を調べています。
たとえば、イオン結合しているヒ素(塩化物イオンなどで置換)→配位子で交換可能なヒ素(リン酸イオンで置換、上記Bの方法)→酸で可溶な物質(水酸化鉄など)に含まれるヒ素→…という感じです。

そのなかで、Aのような方法があり、理屈がわからない状況です。

酢酸アンモニウムが鉄の沈殿防止ではないかとのご指摘でしたが、そうかもしれません。別な文献でピロリン酸を使って腐植物質からアルミを抽出する方法を見つけたのですが、そちらはリン酸でpHを10にするとあります。
ただ、Aの場合は酢酸アンモニウムを硝酸でpH2にするようです。

Aの方法も詳しく書きます。
前段階で酸可溶物質、還元して溶解する酸化鉄などを除去した後、0.1Mピロリン酸を20ml加え、温浴80℃で2時間反応させる。次に、室温で冷ましてから5M酢酸アンモニウム(pH2)を10ml加えて16時間ふる。これで、有機態ヒ素が抽出できるとあります。なお、堆積物試料は1.0gです。

お礼が遅れて申し訳ありませんでした。大いに参考にさせていただきます。JISの解説も読んでみます。

No.32137 【A-3】

Re:重金属、特にヒ素の抽出について

2009-05-15 05:01:16 たそがれ (ZWla61d

分析関連では優秀な回答者が何人もおられるのでもう少しお待ちいただいたほうが良いと思いますが、ちょっと難しいですね。
JISはおろか「土壌養分分析法」や「土壌環境分析法」等一般的な書籍でも触れられていないはずです。
私もあるところで、ピロリン酸カリウム抽出による有機態カドミウムの結果を見せられたことがありますが、恥ずかしいことにそのメカニズムまで言及に至りませんでした。ようするに回答するだけの力量がないということです。

このような形態別の土壌調査をやっているところで最も先進的な機関は
独立行政法人農業環境技術研究所のはずです。どうしても行きつきたいなら、上記機関の土壌環境領域に尋ねてみることをお勧めします。

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございます。
農業環境技術研究所の方もあたってみます。まずは、研究所のHPで研究成果が発表されていたのでそちらを閲覧してみます。

総件数 2 件  page 1/1