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環境Q&A

年代別CO2の排出量統計 

登録日: 2010年10月24日 最終回答日:2010年10月29日 エネルギー 省エネルギー

No.35897 2010-10-24 12:14:49 ZWlbe2a 守君

正直、全くのど素人でこの質問自体がナンセンスかもしれませんが、何らかの私の疑問のヒントとしてご教示いたただければ幸いです。
今後の日本は、少子高齢化していくと言われています。年金問題、経済成長を含めて日本の根幹を揺るがせかねない問題と言われています。
環境(特にエネルギー消費)問題については、乳幼児から高齢者までの一人当たりのエネルギー消費を考えるとしたら、どの年代が最もエネルギーを消費していることになるのでしょうか。また、その考え方は、必要なものなのでしょうか。マクロ経済には「需給ギャップ」という考え方がありますが、年代によってエネルギーの需給ギャップが違うと思うのですが。

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No.35898 【A-1】

いや、素人とは思いません。だからちゃんと答えないと。

2010-10-24 18:48:07 todoroki (ZWl7727

一見興味をそそられる、実はなかなか奥の深いご質問ですね。
背景を教えてください。なぜこのような疑問を持つようになられたのかを。
また、このご質問に対する返信の用途は何ですか?
(私は個人的に、大学のゼミの課題や、
卒論・修論,学会発表のネタでも構わないと思いますが)

回答に対するお礼・補足

私は、小さい頃から環境保護に非常に興味がある1個人です。現在はある企業の1サラリーマンです。年齢は50代で高度経済成長と共に育った世代であり、大学時代に「成長の限界−初版」を読んだ世代です。研究等の学術的なこととは関係ありません。現在、個人的に環境問題にボランティアとして携わっている者ですが、地球温暖化、生物多様性(COP10)に危機感を持っています。
現在のこれらの問題の主たる原因は、人口問題に根ざしていると個人的に考えていまして、各世代の一人当たりのエネルギー消費または資源消費次第では、これからの爆発的な新興国の人口増加に対する備えを準備できるヒントでも在ればと個人的に試行錯誤をしております。
乳幼児世代のエネルギー消費が大で在れば、貧困対策が一番有効な対策かも知れません。逆に高齢者で在れば、尊厳死という倫理的な最も難しい問題に向き合わなければならなくなるかも知れないと考えています。但し、人間の価値観によってはライフスタイルがかなり広範囲になるので、その意味でナンセンスな質問になるのかなとも思っております。

No.35899 【A-2】

ではもうひとつ考え方を教えてください

2010-10-24 22:55:40 todoroki (ZWl7727

なあるほど。
私がこのご質問に対して、守君さんの望むようなことを書けるかどうか、
まったく自信がありません。
逆にこちらが教えてもらうことになるかもしれませんが、
もうひとつ前提条件を教えてください。

「乳幼児世代のエネルギー消費が大であれば」というのは、どこからどこまでが
乳幼児自身の自律的な発意に基づくエネルギー消費とすればよいとお考えなのでしょう?
途上国ならまだしも、日本においては結局我々大人たちが、
「乳幼児世代のためにエネルギーを消費させている(している)」ことになりはしませんか?

また高齢者であれば、経済的に自立している方とそうでない方、
介護が必要な方とそうでない方、子供など肉親と同居している方とそうでない方 等で、
エネルギー消費のしかた(され方)に違いがあると思います。
それらの方々をいっぱ一からげに考えて、同じ問題,同じ対策…というわけにいかないと思います。

返信よろしくお願いいたします。

回答に対するお礼・補足

素人の私の質問に真摯に答えていただき誠にありがとうございます。ご質問の前提条件になっているのか良く分かりませんが、私の意図した世代とは、ご指摘のような細かい分類を前提とはしておりません。単純に、年齢による平均的な世代像というものです。文字力がないのか、うまく表現できないのがもどかしいのですが、私のイメージしているのは、乳幼児世代は、小学生前(0〜6歳)の世代、義務教育世代、高校から大学世代へと年齢により上がっていく単純なものです。ご指摘の通り、エネルギーの供給者は大人かもしれませんが、単純化の為にエネルギーの消費(受益)者側から見ていくということです。専門知識を持っていない私としては、複雑化モデルよりは、大学で学んだ単純化モデルの方が、分かり安いので、このような質問(ご質問の回答)しかできません。敢えて、これに付け加えさせていただくならば、今、申し上げた平均的な「乳幼児」が消費(受益)するエネルギーにそれぞれの世代によって違いがあり、それが今の人口ピラミッドとやがて来るであろう日本や新興国の予測される人口ピラミッドとの比較をすると、何か見えてくるものが在るのではないかという発想から来ております。根底には、日本及び南北間の人口ピラミッドの不安定さというか歪みがこれからどんどん大きくなっていくという発想も在ります。「todoroki」さんへの回答になっているのか良く分かりませんが、私の思考回路が矛盾するので在ればご指摘いただければ幸いです。その時点で、ナンセンスな質問で在ったということが分かり、終了とさせていただくことができます。

No.35910 【A-3】

Re:年代別CO2の排出量統計

2010-10-26 15:24:58 ronpapa (ZWlba5

失礼します。

ZWlbe2a 守君さま> その時点で、ナンセンスな質問で在ったということが分かり、終了とさせていただくことができます。
ronpapa≫ そんなこと言わないで下さい。 私は興味深く注目しています。 これをナンセンスと言う人は(*)、それこそ物事を考える上でのセンスや視点に欠けている人ということになると思います。

* 実は私も当初は 「??????????」 と感じました。 しかし、設問内容に触発されて、現在もサイト内情報検索を続けています。 環境白書にも各種の数値記載はありますが、年齢階級別(年代別/世代別)環境エネルギー消費量や環境影響負荷量データといったものには、まだ遭遇ヒットしていません。 サイト内情報交換や個人的意見交換でもよろしければ(私も)参加しますが、続けて頂きたいと思います。

回答に対するお礼・補足

「ronpapa」様、励ましのメッセージ、どうもありがとうございます。
本サイトは、専門家が情報交換したり、研究および業務のサポートツールとして活用するものと思い、外から見るだけでしたが、現在のクローバルな様々な閉塞状態の中での環境問題の将来に危機意識を、素人なりに持っていて、藁をも掴む思いで質問した次第です。専門家の方々の化学反応が次々と起こる触媒と成れるのなら望外の喜びです。おじゃまでなかったら、勉強したとの感触を得るまで続けさせていただければ幸いです。
日本の人口ピラミッドが逆三角形になったらと、想像するだけでも恐ろしくなります。唯一の望みは、後期高齢者世代(75歳以上)の方が、未成年世代よりも一人当たりエネルギー消費が少なければ、自然環境負荷は逓減していくような気がします。未成年世代が絶対数が少なくても、生産的なエネルギー消費であるため何かが残るような気がします。

No.35933 【A-4】

Re:年代別CO2の排出量統計

2010-10-27 19:27:23 江戸川の松 (ZWlcd13

こんばんは。
全く参考にならないかも知れませんが、一言。
環境マネジメントシステムの世界でも最近、CO2排出量の削減が声高に言われていますが、結局のところ、効率良くエネルギーを使用することが出来ているか、に尽きるのかな?と思っています。

例えば会社の場合でも、2年続けて同じエネルギーの消費量(CO2排出量)でも、後半の1年の方が高い利益を上げていれば、それだけ効率の良いエネルギーの使い方(CO2排出量の削減)が出来ていることになると思うし・・。

世代間のCO2排出量について、こんな考え方は応用できないものでしょうか・・。

回答に対するお礼・補足

「江戸川の松」様、示唆に富んだアドバイス誠にありがとうございます。
考え方の切り口を横から縦に変えて、人間のライフサイクルの中でエネルギーを使う時も在れば逆にエネルギーを殆ど使わない時もある、又、人の価値観によって、その人の好きな世代を選択するという考え方もあると言う事と理解させていただきました。
ところで、「2年続けて同じエネルギーの消費量(CO2排出量)でも、後半の1年の方が高い利益を上げていれば、それだけ効率の良いエネルギーの使い方(CO2排出量の削減)が出来ていることになると思うし・・。」は、所謂、「エネルギー原単位」の効率性の事を言っているのでしょうか。私の理解では、「エネルギー原単位」の考え方では、絶対的(物理的)な上限値を設定できず、「地球温暖化」のような地球環境の物理的限界(地球は膨らまない)にぶつかってしまうという事をどこかで読んだ気がするのですが。

No.35947 【A-5】

Re:年代別CO2の排出量統計

2010-10-28 18:38:45 江戸川の松 (ZWlcd13

>どの年代が最もエネルギーを消費していることになるのでしょうか。また、その考え方は、必要なものなのでしょうか。

お礼を頂いたあと、考えたのですが、「どの年代」というよりはその人が「どんな立場」又は「どんな状況」に置かれているか、でエネルギー消費量が変わってしまうのではないでしょうか。
例えば、高齢者の場合でも働いている人はエネルギーの消費量は大きく、リタイアした人は消費量が少ない、とか。
(合っているかどうか分かりませんが)

以下は余談ですが・・・。

私の勤めている会社でも、環境マネジメントシステムを運用しています。CO2排出量の削減が目的になっていますが、業績が大きく落ち込んだこともあって、特に努力しなくてもCO2排出量が減りました。今年は業績が回復傾向にあり、生産活動が活発になるにつれ、エネルギーの消費量が増えています。これは、仕方のないことと考えており、今の業績と同じ時期のエネルギー消費量と比較して、効率よく・・ようするに無駄使いしていないか、という考え方をするようになりました。
守君のおっしゃる「エネルギー原単位」の効率性の事だと私も思っています。どこかで何か壁にぶつかるとは思いますが・・・。

No.35950 【A-6】

餅は餅屋

2010-10-28 20:09:08 todoroki (ZWl7727

興味あるなー。どういう結論に導かれてゆくか。
おっしゃるような「矛盾」ではないんですが、なんと言っていいかが わかりません。
どうも きちんと答えようとすると、マクロ経済学の知識が、
それも浅薄なものでなく、単独で論文が書けるような知識が必要そうです。
とりあえず日本限定で言えば、総務省の統計データ→家計調査 あたりが、
とっかかりになるかもしれないとは思いますが…。

気になるのは、「エネルギーの供給者は大人かもしれませんが、
単純化の為にエネルギーの消費(受益)者側から見ていく」という部分です。
(ここから自動車産業に従事するものにとって、餅屋の議論になります)
確かにそうかもしれませんが、たとえば乗用車は、運転免許を持っているのも、
ガソリンを買うのも、運転するのも、大人(普通は親や祖父母,兄弟など)でしょ?
用途が「子供の塾や部活動の送り迎え」だとすれば、受益者は子供と言えます。
しかし、周りの大人が運転免許を持ってない、車も持ってない、ガソリンも買えない、
という経済状況なら、当然受益行為も発生しないわけですしね。
よしんば家族の誰かが乗用車を持っていて、実際使用していたとしても、
運転しない子供や高齢者に、エネルギーの使用をどうallocationするか、なんですよ。
A-2で一部私が触れたように、A-5で江戸川の松さんも触れられたように、
年齢だけではなく、経済状態とか何か、
他の因子の方が支配的になってしまうと思っているんです。

回答に対するお礼・補足

「江戸川の松」様、「todoroki」様、それぞれの立場からの誠意あるご回答、誠にありがとうございます。頭の鈍い私にも、お二人の言わんとすることが分かってきたような気がします。
つまり、エネルギー消費という因子と「世代」という因子(?)は、経済活動(状況)という因子よりも、相関係数が小さく捉え方が非常に大雑把で在ったということが言えるのではないかと理解できたと思います。私が、少子高齢化による人口ピラミッドの歪みに固執していただけのようです。私も、景気の後退(停滞)から、日本のCO2の排出量は減ったという情報・記事をよく見ました。この間、少子高齢化は着実に進んでいたのに、CO2の排出量は減ったという事実が、私の捕らえ方の間違いを物語っていると思います。

No.35952 【A-7】

(検索情報提供):参考にならないかもしれませんが、ヒント程度に・・・

2010-10-29 14:37:00 ronpapa (ZWlba5

改めて失礼します。
- 決定的な(求めておられる)数値データ情報には遭遇していませんが、ネット情報検索をしている間に目に付いた数例をご紹介します。 それぞれにその背景条件が異なるものの為に切り口(視点)においてもバックデータにおいても、その信頼性と普遍性には疑問を持つ部分もありますが、設問によく似た切り口としては、世帯構成とその年齢構成別に捉えてみようと試みておられる点だと思います。 どのような条件や視点を工夫して考えるかの参考程度にはなるのかもしれません。

- 私も、人口ピラミッドとその時系列構成変化に対応した年齢階層別(世代別)環境エネルギー消費量又は環境影響負荷データをイメージして探してみているのですが、年度毎の環境白書とその公開データ等を基に比較検証した各種レポートはあっても、その域を出るものにはまだ遭遇していません。

- 人間の一生をLCA的観点から捉える場合が縦方向の視点とすれば、年齢世代別環境影響負荷量は横割りにスライスしてみた視点なのだろうとの推察はしましたが、その横割りスライスする為の諸条件設定やシナリオ設計バックボーンをどのように定めるかが難しそうだなぁと思いました。 それを間違えると(環境問題を人口問題や年齢構成比のみにリンクさせると)、SF小説や映画にある人口統制管理社会の実現を目指すことに繋がりかねず・・・、怖い想像をしてしまいます。

以下、ご参考まで。
@ 人口構成の変化を考慮した家庭のエネルギー消費量・CO2排出量の推計
  http://www.kz.tsukuba.ac.jp/~uchiyama/koide-2007.pdf (筑波大学院システム情報工学研究科)
- 2007年のレポートと推察されますが、その後の研究成果までは追跡していません。同大学院の専攻科論文等を探ってみるのも面白いかもしれません。

A 気候変動および人口・世帯構成変化を考慮した家計消費に伴う環境負荷の将来予測
  http://www.ritsumei.ac.jp/se/rv/amano/pdf/2008L-yoshikawanaoki.pdf (立命館大学/環境システム研究室)
- 2008年の日本LCA学会の研究発表会での発表サマリーのようですから、その原典を見つけるか、その後の経緯を探れると良いのかもしれません。

<すみません。文書を簡潔にする能力がない為に、次に続きます> Bは@とAの検証用です。

No.35953 【A-8】

Re:年代別CO2の排出量統計

2010-10-29 14:42:12 ronpapa (ZWlba5

B [国立環境研究所]→[地球環境研究センター]→[温室効果ガスインベントリオフィス]
  http://www-gio.nies.go.jp/aboutghg/nir/nir-j.html
  日本国温室効果ガスインベントリ報告書/2010年4月
  http://www-gio.nies.go.jp/aboutghg/nir/2010/NIR_JPN_2010_v4.0J.pdf
【抜粋】↓
  2.1.2. 一人当たりのCO2 排出量
  2008年度のCO2総排出量(LULUCFを除く)は、12億1,400万トン、
  1人当たりのCO2排出量は 9.51トンであった。
  1990年度と比べ、CO2総排出量で6.2%の増加、1人当たりCO2排
  出量で2.8%の増加となった。
  また前年度と比べると、CO2総排出量で6.6%の減少、1人当たり
  CO2排出量で6.6%の減少となった。

【注記】 Bを検証用データとして用いた場合、上記@のグラフ数値目盛りは単身世帯で約3t-CO2/年となっており、Bの9.51t-CO2/年とは乖離した数値です。 Aについては近い数値を示しています。 この真偽を論及する能力はありません。悪しからず。

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<追記> 謝辞: 今回の情報検索過程で他にもいろいろと面白い記事・情報等に出会いました。 改めて理解する為にも、とても良い経験になりました。 その機会を与えていただいた「ZWlbe2a 守君」様に改めて感謝します。

<修正> すみません(が多いのですが)。Aの2009年版を見逃してました。A´として追加補填します。
A´気候変動および人口・世帯構成変化を考慮した家計消費に伴う環境負荷の排出構造分析
  http://www.ritsumei.ac.jp/se/rv/amano/pdf/2009LG-yoshikawanaoki.pdf
  (立命館大学/環境システム研究室)日本LCA学会誌Vol.5、2 掲載

- LCAに詳しい方からも、当スレッドへの回答/意見投函いただけると理解の助けになると思うのですが・・・

回答に対するお礼・補足

「ronpapa」様、私のような素人に対して、大変な労力でデータ及び論文等を集めていただき心より御礼申し上げます。また、「謝辞」までいただくのは恐れ多いことです。
私は、これからの人口増加に備えるツールとして世代間のエネルギー消費の違いによって、何らかの解決の手立てを見つけることができるのか試行錯誤してきて、行き詰まって、恐れ多くも本サイトで質問した次第ですが、皆さんの情報提供により、何か掴めそうな気がしてきました。御提示いただいたHPを見ると大学時代に苦手とした産業連関表が出てきました。やはり、様々な因子が互いに係り合い最終的なエネルギー消費へと繋がることは分かりました。世代(年齢)はこれらの重要な一因子と成ることは確かで、ご提示いただいたHPを精読し私なりに理解を進め、今後、消費できるエネルギーの減少を前提として取りうるライフスタイルのベストな選択肢として、できるだけ多くの選択肢を探して行きたいと思います。COP10も何らかの妥協が成されるようですし、世界がようやく人間の活動による逸失利益が莫大であるということに気がつき始め、大きく舵を切ろうとしているように思います。
本質問につきましては、もう暫く専門家からの私のような素人(庶民)に対する情報提供があると、より有意義と考え暫く様子を見させていただければ幸いです。

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