環境Q&A

No.37994 【A-1】

Re:ステンレスのメタンガスへの腐食性

2012-01-31 17:56:52 今は分析と開発屋 （ZWle41e

　文献ではありませんが、ホームページ等の検索で「ステンレス　メタンガス　腐食性」でかなりの件数をヒットします。そこでお調べになっては如何でしょう。

　もしかしたら検索されたかも知れませんが。

No.37997 【A-2】

Re:ステンレスのメタンガスへの腐食性

2012-01-31 21:51:45 筑波山麓 （ZWl7b25

「MSY」さんへ。

メタンガスは嫌気性環境下で、還元性の雰囲気下で発生します。したがって、「ステンがメタンガスに対しての腐食性」ではなく、このような状況下でのステンレスの腐食対策を考慮されれば良いのではないでしょうか？

とりあえず、関係があると思われる資料のＵＲＬを下記に添付します。
http://www.ne.jp/asahi/massycorr/massy/lecture/pdf/4_Type.pdf
http://www.tokkin.co.jp/materials/stainless_steel/000128.php

ご自分でも、「ステンレス」、「還元性」、「嫌気性」、「腐食」などのキーワードを、単独に、または組み合わせて、検索してみてください。

No.38002 【A-3】

Re:ステンレスのメタンガスへの腐食性×→○耐食性あるいは耐腐食性

2012-02-01 15:31:40 ronpapa （ZWlba5

失礼します。
「MSY」さんの過去のご質問内容から推察して、端的な答（*）を求めておられるようにも思いました。
- 文献という訳ではありませんが、これは“メタン”のＭＳＤＳです。
　http://www.takachiho.biz/pdf/CH4.pdf　化学物質等安全データシート（TKMS-20721-001　メタン）
　５ページ目の「16．その他の情報、適用材質：」の欄に、「炭素鋼、ステンレス鋼、アルミニウム合金、モネル、真鍮などの金属は優れた耐性を示す。」との記載があります。
　（* 端的に？誰かに簡単に答える程度でしたら、これでも通用するのかもしれません。　しかし、配管材としてのステンレス鋼の材質選定をされるのであれば、これではダメでしょうね。）

- やはり正しく理解して用いる為には、A-1.における「今は分析と開発屋」さんからの助言回答が助けになると思います。
　http://www.google.co.jp/search?q=‘ステンレス　メタンガス　腐食性’
　是非、上記検索にて各種の情報内容を理解される事をお勧めします。（私もざっと目を通しましたが、当サイトの文字数制限内で全てを伝えることは不可能です。ご自身で目を通されるべきであり、その意味で「今は分析と開発屋」さんも最初の助言情報を提供されたのだと思います。）
- ちなみに、ステンレス鋼にも目的用途によって使い分けるべき種類が多岐に渡りますし、現在も開発が進められているようです。上記の検索方法から見つけた中の一つですが、
http://books.google.co.jp/books?id=3SKXBUGWwt0C&printsec=frontcover&hl=ja#v=onepage&q&f=false（図解入門よくわかるステンレスの基本と仕組み: 性質、製造、材料、加工の基礎知識、飯久保知人・著、秀和システム・発行）
この本の中味を立ち読み（勝手に抜粋要約）すると、メタンを主成分とする天然ガスやメタンハイドレートなどの場合、深度が増すほど高温多湿になり、厳しい腐食環境にさらされることが多くなる為、地上から地下深くまでチュービングパイプという菅を設置してガスを汲み上げる。ガス中にＣＯ2二酸化炭素が含まれる場合、炭酸ガス腐食に強いステンレス鋼製のパイプが使用される。ＣＯ2濃度が比較的低い場合はマルテンサイト系ステンレス、濃度が濃い場合は二相ステンレスが選択される。
と書いてあるようです。やはり詳しくは（メーカー情報も含めて）情報検索をお勧めします。

No.38007 【A-5】

Re:ステンレスのメタンガスへの腐食性

2012-02-01 22:06:08 筑波山麓 （ZWl7b25

「MSY」さんへ。

「MSY」さんの返事があってから次の回答を行おうと思っておりましたが、私の見解を誤って認識された「ronpapa」さんの回答がついてしまいましたので、続きの回答します。

図解入門よくわかるステンレスの基本と仕組み: 性質、製造、材料、加工の基礎知識、飯久保知人・著、秀和システム・発行）については、私も読みました。しかし、「MSY」さんのケースには当てはまらないと判断しての回答です。

「MSY」さんの現場は、「ronpapa」さんの言われる「メタンを主成分とする天然ガスやメタンハイドレートなどの場合、深度が増すほど高温多湿になり、……、濃度が濃い場合は二相ステンレスが選択される。」のような天然ガス、石油の採掘のような苛酷な条件下のものなのでしょうか？私は、そうでないと考えました。

メタンガスそのものは、無色・無臭の可燃性ガスであり、きわめて引火性が高いガスであり、都市ガスの主成分でもあります。炭素鋼、ステンレス鋼、アルミニウム合金、モネル、真鍮などの金属は、優れた耐性をしめし、メタンガスそのものによる腐食を心配する必要はありません（専門業者の回答です）。
http://www.osakagas.co.jp/company/efforts/rd/technical/1191154_3909.html
http://www.ueki.co.jp/product/kogyo_gas03.html
http://www.osakagas.co.jp/company/efforts/rd/technical/1191154_3909.html

「メタンガスが発生する現場で、配管材としてステンレスを予定しています。」とのことでしたので、メタンガスが発生する嫌気性環境下、還元性の雰囲気下でのステンレスの腐食対策を考慮されれば良いのではという回答をいたしましたが、もう少し、作業現場に対する説明をいただければありがたいです。

それを見て、追加の回答を行いたいと思います。更に、これらのＡを参考にして、専門のメーカーに詳細をご確認されることをお勧めします。

No.38011 【A-6】

Re:ステンレスのメタンガスへの腐食性

2012-02-02 12:52:36 papa （ZWlbd18

メタンガスは通常の金属材料に対しての腐食性はありませんので文献はないと思います。
メタンガスが発生るような条件はかなり嫌気性の状態になっているはずですが、同時に発生する場合がある硫化水素による腐食は考慮する必要があります。気相と共存するような下水管渠ですと、腐食は硫化水素の生物酸化による硫酸によって腐食が促進されます。
耐硫酸腐食の金属材料として処理場や管渠で利用されているステンレス鋼はSUS316又はSUS316Lあるいはその相当鋼種です。
圧送管とか汚泥系配管にはSUS316系ものが多いと思います。
文献を探すより鋼材メーカーに使用条件を詳細に提示してアドバイスをいただくのがよいと思います。
とりあえず鋼材メーカーの資料は下記をご覧ください。
http://www.ns-sc.co.jp/product/performance/acid_tolerance/
http://ns-sc.co.jp/updates/2012_jp/698
耐食鋼材には用途に応じて様々なものがあり、C/Pも大切な選択要素ですので、架設時の強度が要求されない使用個所では合成樹脂を選択できる場合もあります。