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環境Q&A

A-13. Re:水銀の地球化学図と水銀底質汚染  

登録日: 2012年05月04日 最終回答日:2012年05月11日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染

No.38350 2012-05-04 02:08:55 ZWle78 ☆どんぐり

A-13. Re:水銀の地球化学図と水銀底質汚染
についての質問です。

北海道常呂郡留辺蘂町滝湯 無加川 90倍

無加川流域において、河川の水を畑に散水する計画があります。

1.このような水銀底質汚染濃度の高い河川の場合、
散水した水に含まれる汚染物質が畑に残留
してしまうことは考えられるでしょうか。
2.また、作付けされた農産物(玉ねぎ)は畑を
介して、濃縮され食品検査を行った際、検出
されるものでしょうか。
3.ほかの地域でこのような
河川流域での事例はあるのでしょうか。

よろしくお願いします。

総件数 4 件  page 1/1   

No.38354 【A-1】

Re:A-13. Re:水銀の地球化学図と水銀底質汚染

2012-05-07 14:40:06 権田原 (ZWle048

>北海道常呂郡留辺蘂町滝湯 無加川 90倍
90倍とは、環境基準値の2桁濃度が高いとの意味でしょうか?


>無加川流域において、河川の水を畑に散水する計画があります。
>
>1.このような水銀底質汚染濃度の高い河川の場合、
>散水した水に含まれる汚染物質が畑に残留
>してしまうことは考えられるでしょうか。

田畑の汚染は十分考えられると思いますよ。

>2.また、作付けされた農産物(玉ねぎ)は畑を
>介して、濃縮され食品検査を行った際、検出
>されるものでしょうか。

無機水銀でも有機化されれば、飛躍的に毒性、蓄積性が高まります。


>3.ほかの地域でこのような
>河川流域での事例はあるのでしょうか。

水銀汚染の恐ろしさは、水俣病以来浸透してますし、水銀汚染水で農業なんて、今の社会常識では許されないのではないですか?

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。数値をみても地球上には元から存在し、気にするような値なのか、そうでないのかよくわかりません。少ないに超したことはないのでしょうけど・・・

No.38358 【A-2】

Re: ご質問内容の真意を疑う訳ではありませんが・・・

2012-05-08 14:17:15 ronpapa (ZWlba5

当方コメント内容については、掲示板ご参照下さい。
http://www.eic.or.jp/qa_new/index.php?act=view&serial=38359


ご質問の背景なり、ご自身の立場なりを補足ご紹介いただけると助かります。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。農業に関わる仕事をしています。無加川の川の水を畑にまく予定なのですが、海と陸の地球化学図(AIST/産業技術総合研究所・地質調査総合センター さんのデーターに無加川 Hg 10530ppbとありこの機関の調査時期や、機関自体の信憑性が気になっています。なにぶん素人なもので値を見ても、大きいなぁとしか思えず、実際に農作物に影響が出るような値なのか?すらわかりません。
このような思い出質問させて頂きました。

No.38368 【A-3】

Re:ご参考まで・・・(にも、ならないでしょうが)

2012-05-11 15:25:41 ronpapa (ZWlba5

改めて失礼します。
☆どんぐりさんからの返信がありましたので、参考程度の情報を記載させて頂きます。

> 無加川の川の水を畑にまく予定なのですが、海と陸の地球化学図(AIST/産業技術総合研究所・地質調査総合センターさんのデーターに無加川 Hg 10530ppbとあり、この機関の調査時期や、機関自体の信憑性が気になっています。

〔ご自身すでに理解しておられる事柄だろうとは思いますが…。〕
- 無加川の上流域は、昭和48年に閉山となった水銀鉱山“イトムカ鉱山”があったところですよね。その事が、無加川の流域でも、その測定地(下図URLの採取地番号23。常呂郡留辺蘂町滝湯)だけが極端に高い値を示している理由であり原因なのだろうと推察します。
http://riodb02.ibase.aist.go.jp/geochemmap/93kitami/93sample.htm (93 北見 試料採取点地図)
- 無加川の上流域から下流域にかけて、採取地毎のHg(水銀)濃度が変化(低下)しています。 [採取地23] 10530 ppb → [24] 2280 ppb → [26] 1510 ppb → [28、訓子府川] 80 ppb

〔データ信頼性について〕
- AIST(産総研 http://www.aist.go.jp/)自体は独立行政法人としての権威というか立場がありますから、
 『機関自体の信憑性』については問題ないとは思います。
- しかし『この機関の調査時期』については、ご懸念の通りだと思います。
 この化学図というのは、同所の研究情報公開データベース http://riodb.ibase.aist.go.jp/riohomej.html の中に、“有害元素を含む全国元素分布(地球化学図)データベース”の名称で収蔵されているものであり、データベースとしての公開時期は“2005年7月1日”と記されています。
- さらに右記を参照すると、http://riodb02.ibase.aist.go.jp/geochemmap/data/download.htm
 試料詳細データ更新日は2007年10月26日、濃度データ更新日は2007年1月10日、などとなっています。
 (5年前のデータを古いとするか新しいとするかの論評は出来ませんが)

〜A-4.に続きます〜

No.38369 【A-4】

〜 A-3.からの続きです 〜

2012-05-11 15:32:27 ronpapa (ZWlba5

〔情報の提供について〕
- 北見市の環境基本計画の内容を調べてみたらいかがでしょうか。
(下記URLの「案」よりも新しい情報が存在するかもしれません)
http://www.city.kitami.lg.jp/docs/2011080200042/files/shingikaishiryou3-1.pdf
北見市環境基本計画(案) 平成21年1月26日
18頁(第2章 環境の現況と課題、2. 北見の環境はどのような状態ですか)
《抜粋》
C 水銀
無加川の上流域には、かつて東洋一の水銀鉱山といわれたイトムカ鉱山があり、昭和40 年(1965 年)頃より水銀汚染が問題となってきました。同鉱山は昭和48 年(1973 年)に事実上閉山しましたが、常呂川水系はもともとその源流域に水銀鉱床もあることから、支流の無加川などでは過去にウグイから暫定規制値(総水銀0.4ppm)を超える総水銀量が検出されたこともありましたが、近年では、0.3ppm 以下となっています。
今後とも定期的なモニタリングと監視が必要です。

- 川魚(ウグイ)による水銀検出量の変化が、そのまま水質変化の目安に使えるものか否かは判りませんが、北見市の関係部署に訊ねる方法や、国や道庁の出先機関やその河川管理部署に最新データを問い合わせる手段があるかもしれませんね。
- それと、(北海道における河川管理体制は、他の自治体とは違うかもしれませんが)農業用水管理組合や土地改良連合会など(地域単位の土木事務所の場合もありますが)、一般河川と農業用水の管理団体でデータを持っている場合も考えられないでしょうか。
- 一般河川水をそのまま農業用水として利用する場合の適用事例についても調べておく必要があるかもしれません。A-1.で権田原さんが述べられた事柄については十分に配慮すべきことのように思います。

- 調査過程で見つけた資料URLですが・・・。
http://www.gsh.hro.or.jp/geology_map/map_images/abashiri45.jpg
http://www.gsh.hro.or.jp/geology_map/explanation_leaflet_pdf/abashiri45.pdf
地質説明書・北見富士(網走―第45号)、北海道開発庁、昭和39年
出処:http://www.gsh.hro.or.jp/index.html 地方独立行政法人 北海道立総合研究機構 地質研究所

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。北見市と北見工業大学が共同で常呂川水系水質調査の実施
を行っているのは、知っていました。
http://www.city.kitami.lg.jp/docs/4662/
たぶんこの調査が公的機関の最新の調査結果と思っています。ただ、H17年からH22年までの考察を読む限りでは、環境基準値以内と言う整理取っていました。H21の文中には「増水時の河川の濁った状態での調査も必要であると考える」と記されている点とあげていのにH22の考察でも同様の調査が必要と明記がある点に疑問が残ります。ただ単に調査をし忘れたのか、調査はしたものの好ましくない値が出ており、継続調査中なのか。そんな風にも読み取れてしまう点で、地元の大学に調査を出している時で、信憑性が疑われます。こうなると、なにが正しいのかと言うことになり、第3者的な利害関係のない機関の調査が必要と思います。個人的には、すでにデーターを公表している「海と陸の地球化学図(AIST/産業技術総合研究所・地質調査総合センター」さんの再調査が良いと思いますが、一個人から依頼できるわけでもなく、あとは、水を使用する側の意識と、これらの産地の農作物を求める消費者側の気持ち次第となり、気にする方はそれなりの選択で商品を求めればいい話となります。
理不尽な世の中なのでこれ以上調べることは止めるべきなのか、と思いますが私個人としては、きちんとした事実確認をした上で使用したいと思います。
雪印や、牛肉等の事項が過去にあり一度失った信用を回復するのは非常にと思っています。私一人が騒いでもなにも変わらないのが今の日本だと思います。
ただ、自分の子供に与えられるかと思うと、親の気持ちしては、防げる物は防いであげるののが本心です。
ronpapaさん貴重なご意見ありがとうございました。

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