一般財団法人環境イノベーション情報機構

環境Q&A

非定常時・緊急時の考え方について 

登録日: 2019年07月16日 最終回答日:2019年09月19日 環境一般 その他(環境一般)

No.41403 2019-07-16 16:51:53 ZWlfb43 キャラメルラテ

弊社の非定常時、緊急時の考え方や、現在の取組み状況に疑問があってご相談させてください。
環境側面の非定常時、緊急時の考え方について、
・非定常時の場合、緊急事態の訓練はされていますでしょうか?
弊社の場合は非定常時は訓練を行っていませんが、非定常時と緊急時のすみ分けの違いがわからなくなってきました。
非定常時の状態は、始動・終了時、停電時、断水時、作業者のミスとしています。
緊急時の状態は、火災・爆発発生時、風水害発生時です。
ただ、非定常時の状況でも緊急時につながる場合もあるかと思います。
また、弊社では少量ですが多種の化学物質を扱っています。
例えばですが、有機溶剤なんかでも500ミリリットルでも、100リットルでも同じ緊急事態の処置です。
私個人の考えですが、薬品の性状によりますが、500ミリリットルが漏洩したくらいで、
すぐに河川に流れ出たり、水質汚濁の影響は少ないように思います。
それでも緊急事態の処置要領を作っておくのが安心のようです。
自ら独自の手順を作成するよりも、ISOの緊急事態の処置要領の記録を作って置く方がラクだからという感じでしょうか。
私にはそれが釈然としないですし、ひどいところは教育や労働安全衛生と混同して作成されていたり、
環境の緊急時でないのに作られているケースもあります。それだけに、手順のテストが必要な意味も分からず、
手順をランダムに(今年はこの処置要領にしよう)みたいなことをしている部署もあります。
緊急事態の考え方や、例えば緊急事態の想定要因、量や薬品の種類等での線引き等をしている例がございましたら、お教え頂けないでしょうか。

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No.41404 【A-1】

Re:非定常時・緊急時の考え方について

2019-07-17 10:55:10 東京都 / こん (ZWl144

環境側面の考え方はその組織で自分に合った考え方を取ればいいと思います。
最低限のやり方で認証をとるのが目的か、認証を組織のイメージ向上に結びつけるかなども。

振り分けの判断は組織によっても違いますし、部署によって違うこともあり得ます。ただ部署によってあまりかけ離れて全体の方針に矛盾しないよう、事務局が指針を示すなり、アドバイスは必要と思います。

部署によって、毎日の始業・終業は定常とか、断水・停電・作業ミスは緊急時にもなり得ます。
溶剤量にしても既に対応できている部署といない所、また種類によっても違います。
外部へ流出するかしないかだけが問題ではなく、状況によっては作業者への危険性、火災危険もあり得ます。
教育や労働安全衛生であっても、それが周辺住民への不安につながったり、外部機関に関連するとしたら、企業イメージにも関連しますので、環境側面として捉えるのは考え方次第と思います。

緊急事態は起きた場合(予防も)に備え、結果を緩和するための特別な措置を要する事態と、安全サイドで考えても良いかと。その特別な措置を訓練する。(定常時にも非定常時にも起きうる)
ISOでやっているから併せて関連項目も一緒に取り組もうというのは間違いではないと思います。

その職場の状況、習熟度、環境方針等に照らして、それぞれ適切に判断すれば良いと思います。それに統一性を持たせるのが事務局の役割と思います。
(異論もあるかと思います)

回答に対するお礼・補足

こん様
ご回答ありがとうございます。
補足になりますが、環境側面としては、教育や安全衛生の側面であっても、もれなく捉えるように依頼しており、環境上の緊急事態処置要領にも、安全衛生の観点が含まれていても「よし」とはしています。しかしながら、そうなると「環境上」の観点が薄いというか、緊急時の環境側面がおまけ程度に書かれていたり、正直なところ、「環境上」としては緊急時ではないのでは?という内容をわざわざ書かれていたり、します。
(たとえば、「ウエスでふき取る」、など。ウエスでふき取れるのなら、緊急時ではないのでは?と思うのです)
ガチガチに固めてこちらで指示したり、絶対的に記録を作成するよう言っているわけではなく、自ら手間を掛け、その割には訓練や文書の更新は怠るなど、かえって負荷が生じているように思います。恐らく活動の目的自身が理解されていない結果なので、事務局としては改善すべき事象ではあるのですが…。
更に質問になってしまいますが、事務局として統一性を持たせるというのはどのような例がありますでしょうか?

No.41405 【A-2】

Re:非定常時・緊急時の考え方について

2019-07-17 13:42:18 東京都 / こん (ZWl144

書かれた内容だけでは実際の状況がよく分かりません。現場の文書と「ガチガチに」という文言が出ることも乖離しすぎているような気がします。(ついでに従業員も環境に含まれます)

「統一性」というのは基準を同レベルに「統一」すると言うことではなく、部署の事情に合わせて方針と整合させると言うことです。(監査の目で見てアドバイスも)
ウェスの例がありますが、現場と事務局とのコミュニケーションが十分でないようにも受け取れます。(なぜ緊急時なのか。これだけでは判断できない)

もう一つ、現場は「非定常的な」作業をできるだけ避けたいと思っています。なんとかそこを引き込む工夫することも事務局の役割です。(役員をひっぱり出すのも含む)
(最後に同じ事をやるならできる限り手間を省く工夫も)

回答に対するお礼・補足

こん様 
ご返信ありがとうございます。
乖離した文章で申し訳ございません。
実際の状況についてはこの場ではお見せできないので申し訳ございません。
緊急時に挙げている主な救急自体は、有機溶剤や危険物(油)と思っていただければと思います。量はまちまちです。何CCもあれば何百リットルもあります。
ただ、薬品庫や危険物保管庫に保管・貯蔵していますし、屋外はゴミの集積所くらいです。
1階でも河川に流れでるには遠く、2,3階に開発・実験エリアがあり、主としてそちらで作業している状況です。
「ガチガチ」に、というのは、例えば、何リットル以上だったら緊急時とする、とか、
フォーマットも細かく事務局で記載項目を設ける、とか、要は現場で自由に作成するというよりは、必要事項だけを書かせる、というものです。そのような対応となれば反って事務局のスキルが必要になることが現場主導が失われるため、フォーマット必要最低限(場所、責任者、連絡先、必要な備品等)の記載箇所は設け、後はフリーにしています。
それで、ある部署ではフローチャートで、ある部署は箇条書きで、ある部署は絵(本当にフリーハンドです)を模した内容の手順になっています。

ウエスの例ですが、おっしゃる通り現場と事務局のコミュニケーションの問題だと思っています。非定常な作業をできるだけ省きたい、確かに私も同意見です。
故に、緊急事態でない手順や訓練も省きたいと思っています。
実際、今日環境側面の洗い出しから見直したところ、不要な緊急事態が多くあったことも判明しました。本来は関係者で集まって、緊急事態の想定や処置要領の内容を検討していくのが一番良いですが、事務局として現場にここは押さえるように、ここは緊急時とみなせる、ような判定材料があれば、現場も対応しやすいのかな、って思います。

No.41438 【A-3】

Re:非定常時・緊急時の考え方について

2019-08-20 23:17:29 火鼠 (ZWlf20

すごい難しい設問ですね。
たとえば、有機溶剤を、100ml。ミスで排水口に、流したとします。処理設備がなかったらCODの値は幾らになるでしょう?当然事業所の排水量に関係しますが、%オーダーの濃度にはなるのでは?最終設備が、ミスに対応できる設備なのかも考える必要があるのではないでしょうか? 対応設備を、無限にでかくするのではなく。危険設備は、隔離して、個々に処理できるようにしたほうが、管理的にも、コスト的にもいいのでは?

No.41441 【A-4】

Re:非定常時・緊急時の考え方について

2019-08-26 14:49:32 thin (ZWlfb56

定常時、非定常時、緊急事態といった規格方面や審査の用語が先に来ると、形式を整えることが優先されたり、実情にそぐわないものができてしまう、というのもありがちかと思います。

現場スタートで、こういう事態が起きたらこう対応する、を確かにしておく、の方が通常業務とのなじみがいいこともお判りと思います。いろいろなものを扱っておいでのようですから、それなりの手順はすでに確立されているのでしょう。
例:溶剤の軽微な漏れはウエスですいっと拭いて終わり(他に何もしようがないですし)。(当社基準で大量に)漏洩した時は、換気に気を付けつつウエスをケチらずにふき取って二重ポリ袋に収めて特管廃ウエスとして処分。保護手袋、防毒マスク必須。等)

で、この手順のここからここまでは規格の"緊急事態"への対応である、としておくとか。
管理レベル1、管理レベル2といった区分を振っておくのも手かもしれませんが、これはこれで邪魔くさいこともありますし、判りやすく扱いやすく、要員がそれに沿って動いてくれる、を第一にまとめる、でしょう。

なお、当社でも薬品、塗料、溶剤各種を取り扱っており、少量危険物貯蔵取扱の看板もあります。
状況の区分としては
定常時:通常運用のすべて
非定常時:据え付け機械の分解掃除等(したことないです。メンテナンスフリーと信じています)
緊急事態:定常・非定常とは直接の関係はなし。計画できない突発事態のうち、おおむね1L以上の何かがこぼれた時。即座に系外に漏れることはないが、引火・中毒などの危険性はあるので気を付けて事に当たるべき事態。もちろん、もっと大きい事態も想定はする。とはいっても最大容器が溶剤の一斗缶なのでそれなり。

にぎやかしですが、ご参考になれば幸いです。
(あ、字数オーバーといわれた。自動引用部分は削除しておきます)

No.41451 【A-5】

Re:非定常時・緊急時の考え方について

2019-09-16 23:10:54 F4 (ZWl2d1d

>・非定常時の場合、緊急事態の訓練はされていますでしょうか?

 組織がどう定義するかにより変わってきますが、一般的には、非定常は緊急事態ではないので緊急事態の訓練?は不要と思います。
これも一般的な話として、
   定常:定常的な意図した状態
   非定常:非定常的な意図した状態(例:設備の発停、メンテ)
   事故緊急:「意図した状態」から外れた状態(例:事故、故障、ミス)
ご質問にあるような非定常作業から発生する緊急事態も、当然あるでしょうね。でもそれはあくまで(非定常ではなく)緊急事態なのでは? 緊急事態であれば、訓練等も必要になるでしょうね。
  例:自動車のオイル交換をしたら油をこぼした、廃油が不法投棄された


>緊急事態の考え方や、例えば緊急事態の想定要因、量や薬品の種類等での線引き等をしている例がございましたら、お教え頂けないでしょうか。

 規格のこの部分については旧版の時代から著しい等の限定修飾が付いていません。すなわち、規格の要求事項は想定される全ての緊急事態に適用されますので、変な線引きは考えない方がよいです。ただし、環境影響の大きさに応じた対応でいいよ、という意味合いのことも書いてありますので、常識的な範疇でやっておけば問題とされることはない筈です。

 蛇足。日本では緊急対応の訓練ばかり一生懸命やっている組織が多いですが、本末転倒です。緊急事態に陥らないような日常の監視測定や力量の養成、プロセスの改善の方にこそ注力すべきです。

No.41455 【A-6】

Re:非定常時・緊急時の考え方について

2019-09-19 09:25:54 たる吉 (ZWl47e

>環境側面
おそらくここの解釈(造語だからどう理解するか)が重要です。
私の持論ですが、環境側面とは、「組織の製品サービス活動を構成している要素」=「管理しているもの(構成要素の群)」のことだろうと思います。環境側面は「おのずと決まっているはず」という説がありますが、「決定する」と記載されていることからそう考えています。

さて、ご質問は「非通常の状態での緊急事態訓練の有無」とのことですが、通常状態で既に「著しい環境側面」であるのであれば、非通常状態は考慮するまでもなく「著しい環境側面」なのでしょう。
例えばですが、油タンクを有していてその給油作業を行う場合、給油業者と調整し、溢れでないように管理するのは当然ですが、溢れ出た場合の準備及び対応ができるようにしていませんか?
油の給油作業を通常とみるのか非通常とみるのか見方次第ではありますが、これも十分に非通常といえる範囲ではないでしょうか?

なお、「合理的に予見される緊急事態に対して、可能であればテストする」というのと、教育・訓練とは別物です。
教育・訓練は力量を持たせるための手段であり、緊急事態は訓練が必要というわけではありません。
緊急事態は、手順を準備し必要に応じて(可能であれば)テストするのが要求事項ではありませんか?

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