一般財団法人環境イノベーション情報機構

環境Q&A

メタクリル酸メチルの使用について 

登録日: 2020年08月23日 最終回答日:2020年08月26日 健康・化学物質 有害物質/PRTR

No.41680 2020-08-23 08:41:15 ZWlfd33 匿名

職場でメタクリル酸メチルを使用して仕事をしています。

メタクリル酸メチルを使用するならば、どのような対策が適切なのでしょうか?

メタクリル酸メチルを使用する際の注意事項や吸引してしまった時のリスクなど会社から説明がありませんでした。
防護服、ゴーグル、防毒マスクをしていない(支給されていない)状況で、換気は換気扇、窓を開けるなど一般的な換気状態です。
使用量は日によりますが1日約25~400mlで、4~8時間労働です。

一応、吸引して気持ち悪くなったら休むように指示を受けていますが、それは一時的な対処に過ぎないと思います。もし長年、上記のような環境作業で使用していれば使用者の健康に悪影響が出る有機溶剤なのでしょうか?

総件数 2 件  page 1/1   

No.41682 【A-1】

Re:メタクリル酸メチルの使用について

2020-08-26 00:41:43 ぷよ太郎 (ZWlfd36

>メタクリル酸メチルを使用するならば、どのような対策が適切なのでしょうか?

メタクリル酸メチルは有機溶剤のひとつですので、ドラフトチャンバーなどの局所排気装置の設置がベストです。
なお今後、労働安全衛生法により規制された場合には局所排気装置の設置が義務となることがあります。

>防護服、ゴーグル、防毒マスクをしていない(支給されていない)状況で、換気は換気扇、窓を開けるなど一般的な換気状態です。
>使用量は日によりますが1日約25~400mlで、4~8時間労働です。

使用量が少ないとはいえ、目に入ると危険ですので、保護ゴーグルも支給しない会社はちょっとひどいかと思います。
臭いはどうですかね?メタクリル酸メチルの臭いがギリギリ分かる濃度が0.2ppm、8時間労働において衛生上管理すべきレベルが2ppmとされていますので、何人かに嗅いでもらっても臭いがするかどうかのレベルであれば大きな問題はなさそうです。
メタクリル酸メチルは蒸気圧が常温でも4kPaと高いので、局所的に高濃度になる可能性もあります。明らかに臭い場合にはできれば活性炭マスクくらいはした方がベターです。なお普通のマスクは有機溶剤には効果ありません。
エビデンスなどない個人的な見解ですが、二日酔いの状態では有機溶剤に対する耐性が落ちています。そこで二日酔いの時に作業場に入ってみて、居ても立っても居られないような作業場であれば、健康に害があるような気がします。

>一応、吸引して気持ち悪くなったら休むように指示を受けていますが、それは一時的な対処に過ぎないと思います。もし長年、上記のような環境作業で使用していれば使用者の健康に悪影響が出る有機溶剤なのでしょうか?

化学物質の有害性については安全データシート(SDS)というものをご覧いただくのがよいかと思います。「メタクリル酸メチル SDS」で検索するといくつもヒットします。
SDSでは長期の曝露(反復曝露)で呼吸器や神経系に障害が出るとされています。また体質によってはアレルギーを起こすこともあるようです。

最後になりましたが、文面からは会社からの対応が期待薄な様子ですので、ご自分の身はご自分で守るしかありません。作業に支障がない範囲で、「窓を大きく開ける」「風上側に立って作業する」「溶剤容器のふたはこまめに締める」といった対応をお勧めします。

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。
有機溶剤の扱いが素人の私でも、とても理解しやすい説明です。

メタクリル酸メチルを使用している部屋に入ると臭いがして、使用する際に従業員も臭いを感じているので、活性炭マスクの使用を検討したいと思います。
マスクもたくさん種類があり、どれを使用するべきか分からなかったので教えてくださって助かります。

自分の身は自分で守るしかないですね。
教えていただいた対処方を実践してなるべく吸引しないようにします。
上司は長年務めている目上の方が多く、今まで問題なかったから大丈夫と認識してるみたいなので個人で出来る対策をしようと思います。

詳細なご説明のおかげで、やはり危険だとより強く再認識しました。
丁寧なご回答ありがとうございました。

No.41685 【A-2】

Re:メタクリル酸メチルの使用について

2020-08-26 10:33:46 Nobby (ZWlcf60

横からですが追加情報として

リスクアセスメントの実施義務がありますので、コントロール・バンディング等でリスク評価を実施する必要があります。
→ リスクアセスメントの結果から保護具や作業環境をどうすればよいか必然的にわかります。

疾病化学物質(法第75条第2項、施行規則第35条別表第1の2第4号1)で
皮膚障害、気道障害または末梢神経障害が発生した場合の補償について決められています。

労働基準局長通達(平成8年3月29日・基発第182号の2)
で感作性を有するものとして労働衛生上の措置が決められています。
https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-37/hor1-37-9-1-0.htm

保護具(有機溶剤用マスクや手袋)と局所排気装置の設置が必要ではないかと推察します。
窓を開けて屋外に排気した場合、住宅地が近くにあれば苦情が来る可能性があります。
悪臭防止法や条例にも注意が必要でしょう。

回答に対するお礼・補足

ご回答、追加の情報くださって、ありがとうございます。
教えてくださった情報を元に法や条例の事を自分でも詳しく調べて、上司にもちかけようと思います。

貴重なご意見ありがとうございました。

総件数 2 件  page 1/1