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環境Q&A

なぜ進まぬ二酸化塩素の有効利用 

登録日: 2004年03月11日 最終回答日:2007年04月11日 環境一般 その他(環境一般)

No.5305 2004-03-11 23:21:12 ビスケット

病院における入院患者が原疾病とは別に、新たに羅患した感染症、又は医療従事者が院内において羅患した感染症が院内感染と定義されています。
この先、高齢化社会を迎えた我が国では、介護施設などでの耐性菌や新型ウイルスによる感染症の問題などが、頻発する事も危惧されます。
しかしながら、清掃だ消毒だのといっても、経費も人手も不足している現場に、今以上の改革を強いるのも無理が無いでもありません。
それならば、耐性菌ができないとされ内視鏡の洗浄にも使用されている、二酸化塩素を有効活用した空気洗浄機の普及を図れば、全ての問題も一挙解決?
私も昨年の11月に家庭用の普及型を、自宅の各部屋に設置しましたが家族全員、この冬は風邪とも無縁で、とにかく正月の鏡餅にカビが生えなかったのにはビックリ!

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No.5308 【A-1】

Re:なぜ進まぬ二酸化塩素の有効利用

2004-03-12 07:43:39 富山県 / aqua-play

病院なら分かりますが自宅となると考えてしまいます、消毒・除菌は両刃の剣で病原菌やウイルスが死ぬことはなにかしら人体にも影響があると思います又人体はある程度抵抗力あるのでそれとのかねあいが難しいです

回答に対するお礼・補足

早速の回答ありがとうございます。私も最初は同じように考えました。しかしながら喘息気味の妻やアトピーが酷い娘、そして毎年のように一度は家族にまん延するインフルエンザ、こじらせて肺炎騒ぎで緊急入院する事も頻繁にありました。
しかしながら、熱が出ても抗生物質など使わずに、自分の治癒力で克服できる人は良いのですが・・・・・
塩素は人にとっても必須元素で60sの人で90gは必要とされている事、アメリカではうがい薬にも使用され、トリハロメタンなどを発生しないとか、水道水に使用さている塩素よりも効果が早く高く安全だと聞いています。
むしろ浮遊した菌やカビなどの弊害を取り除いて、感染症やアトピーのストレスから開放された環境で生活する事を選択しました。

No.5311 【A-2】

Re:なぜ進まぬ二酸化塩素の有効利用

2004-03-12 10:06:50 マタカ

 二酸化塩素、初めて知りました。
 インターネットで検索すると、何やらとても良い消毒方法のように思えましたが、デメリットに「爆発する」と書いてあるものがあればメリットに「引火・爆発しない」と書いてあるものがあり、どちらを信じて良いのやら?
 「WHO(世界保健機構)、FDA(米国食品薬品局)EPA(米国環境保護局)で安定性と有効性が認証されており」と書いたものもありましたが、安全性はどうなんでしょうか?
 殺菌消毒の作用は塩素によるものではなく発生期の酸素=活性酸素の酸化作用によるものだそうですが、殺菌の効果はあっても消毒作用があるのでしょうか?また発生期の酸素という言い方も活性酸素という名前もとても素敵で良い印象を受けるものの、その実態は発癌性を問題にされている強力な酸化物質です。
 最近の清潔指向で、無菌=善との風潮がありますが、日常の居住空間への二酸化炭素の使用は、身の回りを無菌化することによって抵抗力を低下させるだけでなく善玉菌も殺してしまい、さらに強力な酸化物質に身を曝し発癌のリスクまで負うことなります。
 aqua-play さんもおっしゃられていますが、器具等の消毒に使用するのはともかく、日常生活の場に常時使用するのはいかがなものでしょうか?

回答に対するお礼・補足

マタカ様、回答ありがとうございます。
二酸化塩素は劣化しやすいとか爆発の危険など、デメリットは気化したとき、ガスの発生量の問題のようです。
そのために安全な管理の為に、従来はかなり大掛りの機器を必要としていましたが、研究が進み安定化した粉末、錠剤や液体などの状態で、デメリットを排除した製品がアメリカを中心に開発されています。
また、直ぐに分解して人の身体に貯まらず、毒物としての危険性は食塩(Nacl)以下だと聞いています。
実際にここに来て、日本でも口にする水道水の殺菌や製麺の漂白などには認可されている筈です。

No.5315 【A-3】

Re:なぜ進まぬ二酸化塩素の有効利用

2004-03-12 15:24:19 東京都 / ちしゃ

いぜん、
清潔志向の高まりで毎日入浴してせっせと石鹸やボディソープで体を洗っていることが皮脂をとり、かゆみを助長している
http://hattori-hifuka.com/menu/hihu/hattori/fuyu.html 

抗菌剤が添加してあるボディーソープの頻繁な利用が病原菌やアレルギー物質などの有害なものが皮膚に付かないようにしている常在菌を排除してしまい、結果として皮膚の健康を保てなくしている
http://www.chukyoiyakuhin.co.jp/kenko/topics/H150414.htm 
http://www.mitomo.com/doc/seiketsu.htm 
という報告を紹介したことがありますが、「除菌された状態」は人間にとって、不自然な状態なのです
「鏡餅にカビが生えなかった」というのは異常というか、むしろ懸念される状態ではないでしょうか?

環境問題に「一挙解決」ということはありません。何を選んでもメリット(ベネフィット)とデメリット(リスク)はあるものです。その中から折り合いをつけていくしか解決の方法はありません。むしろ「一挙解決」とうたっていたら「デメリットをきちんと報告していない」と眉につばをつけてみたほうがいいくらいだと思います。
(化学品の安全性についてはhttp://www.jsda.org/a_seminar02.html の安全性の確保
 というところの説明が参考になります)

ところで
http://www.eic.or.jp/QA/bbs02.php3?serial=3490 でLPさんが書いていますが
アトピーやぜんそくと、除菌はあまり関係はないのではないでしょうか。(私もアレルギーぎみですが個人のアレルゲンをとりさるのでなければ意味がありません。アレルゲンは人によっては何も問題がおこらない物質で、細菌やウイルスではありません)

回答に対するお礼・補足

ちしゃ様、ご意見ありがとうございます。
風呂の入浴温度40℃前後は人にも雑菌にも一番気持ちよく、いろんな菌が繁殖しやすい温度。
そこに、二酸化塩素の除菌作用を利用すれば、雑菌によって誘発されるかゆみは抑えられる?
それでも人の体質には個人差や感受性の違いなのか、風邪を引くと直ぐに病院へ出向き抗生物質を求める人や玉子酒を飲んで直す人など個人差があり価値観も違います。
しかしながら、健康体で自分の治癒力や抵抗力の備えを持っている人ばかりではありません。
虚弱体質の人、病み上がりで体力の無い人、ストレスや疲れで極端に抵抗力のバランスを失った人。
つまり、汚染された同じ給食を食べても発病しない人にはこのような物は要りませんよね?
素人判断ですが「アレルギーに効果なし!」これもかなり個人差のある事だと思います。
私も知人からかゆみが止まると云われて、乾燥肌にある植物性のオイルを塗ったら被れた事もありました。
一般的に効果的なことでも、稀に聞かない人やアレルギーを起こす人もいるようですし、その逆の人も居ますよね?
人体は摩訶不思議、要は自己責任の範囲で「過ぎたるは及ばざるがごとし」そのような事は理解できます。

No.5317 【A-4】

Re:なぜ進まぬ二酸化塩素の有効利用

2004-03-12 19:41:38 富山県 / aqua-play

「二酸化塩素を有効活用した空気洗浄機」
これについてもっと詳しくしりたいです、HPでも
あったら紹介してほしいです私もちょっとネットで
検索してみると二酸化塩素を空気中に放出するような
ことも書いてあったので人がいるところで常時だと危険
な気がしました。

「塩素は人にとっても必須元素で60sの人で90gは必要とされている事」
これについては危険のない塩化ナトリュームで十分人間はとっているので
二酸化塩素だと違うような気がします。
http://www.naoru.com/enso2.htm

「しかしながら喘息気味の妻やアトピーが酷い娘、そして毎年のように一度は
家族にまん延するインフルエンザ、こじらせて肺炎騒ぎで緊急入院する事も頻
繁にありました。」

これについては非常に書きにくいですが何かがおかしいと思いますん〜家のある場所又は家(建物)構造・材質等の問題もあるのではないかと思います

二酸化塩素、分解しやすく環境にやさしいと言われていますが酸化剤には違いはないので取り扱い(濃度・接触時間)には十分注意が必要だと思います

回答に対するお礼・補足

>家のある場所又は家(建物)構造・材質等の問題もあるのではないかと思います
だからこそ、二酸化塩素の有効利用を考えたのです。

そこで、物知り一夜漬けではないですが、夕べ一晩、自分なりに勉強してみました。

二酸化塩素と安定化二酸化塩素の違い:既知のように二酸化塩素は沸点11℃で通常は刺激臭のあるガス体であり、強酸化剤でもある。この二酸化塩素を純水中にアルカリで安定化させることにより安全に利用できる水処理用殺菌剤として1964年米国において特許が出され、安定化二酸化塩素として製品化され欧米、韓国では飲料水の滅菌、消臭や工業用滅菌、消臭に広く使用されていることは周知のとおりである。現在利用されている二酸化塩素はこの安定化二酸化のことである。しかし、安定化二酸化塩素の殺菌力はガス体である純二酸化塩素にくらべ弱い為、これを活性化させるため直前に塩酸などの酸を加えガスの発生を促させる方法などが行なわれる。よって、いかに安全で確実に二酸化塩素ガスを発生させるかが鍵となる。
人は体内に90g(体重60kg)の塩素を持っております。二酸化塩素などの塩化物酸化物は感染症の治療に、100年にわたり使用されています。
1. 10倍に薄められた化学合成物は基本的に無害である。
2. 主な低下合成物(塩化物イオン)は利用できる無毒な血液要素である。
3. 体内からおよそ12時間でなくなる。
4. 体内での遊離基活動を始めない。
様々な安定した塩化物酸化物は、環境化学薬品を酸化させ、白血球活動や身体に完全無害なレベルで嫌気性微生物(ウイルス、バクテリア、菌類)を壊滅させることができる。

結論として、なにものも毒物となるか薬となるかは量との相関関係であり人間にとって必要なビタミンでも取りすぎれば毒物なる(とくにビタミンA)。有害物質であるホルムアルデヒドも6分子集まればブドウ糖となる。あの青酸も5分子集まればDANに使われる核酸塩基類の一つアデニンとなる。
ジャガイモには毒物のソラニンが100g中3〜6mg含まれる。豆にはレクチンという蛋白質の毒物がある。セロリには天然の農薬といわれるソラレンなる毒物が含まれる。
人類は感染症を克服することにより飛躍的に平均寿命を伸ばしてきたのである。この感染症克服の為、塩素が大きな貢献をしてきたことを忘れてはならない。
リスクゼロを求めることは全くナンセンスであり、絶対にありえません。
正しい化学知識を身に付けるよう心がけることが肝要と考えます。

空気清浄機のホームページの件ですが販売サイトになりますので、私が利益を得る訳ではありませんが、ここでの公開は差し控えたいと存じます。
どうしてもお知りになりたければ、個人的にメールください。  
hideaki-id@excite.co.jp

No.5328 【A-5】

Re:なぜ進まぬ二酸化塩素の有効利用

2004-03-15 13:02:21 papa

酸化剤としては現場では結構使われています。次亜塩素酸ナトリウムよりも腐食や臭気面で使いやすいということだと思います。脱臭施設に使う酸化剤としても利用したことがありますが、酸化剤として特に際だった性能というほどでもありませんでした。工業用途に限れば安価な酸化剤として結構使われていると思います。
医療用に利用するなら、製造者が医薬品としての製造承認を厚生労働省からいただく必要があります。
餅のカビ防止程度なら、ラップにくるんで冷蔵庫に入れておくか、PAなどがラミネートされたバリアー性の高い袋に脱酸剤と一緒に入れておけば常温保存が可能です。
ちしゃさんのご回答のとおり、器具の除菌だけ行っても空気中に浮遊する細菌やウィルスは呼吸で常時摂取しているわけですし、あまり除菌に神経質になる必要はないと思います。日本人では感染症より生活習慣病のほうが圧倒的に多いのですから、健康には除菌よりも規則正しい生活と適切な食習慣だと思います。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。
それでも二酸化塩素ガスは実際に体感して、素直に良い物だと感じました。
この先、獣医さんの間だけでなく、ウイルス・細菌・真菌の感染・予防と抗生物質耐性菌の出現抑制という事で人間の医療にとっても必需品になると確信しています。
http://www.wis-x.co.jp/misc/SARS_press_happyo.PDF

No.5339 【A-6】

Re:なぜ進まぬ二酸化塩素の有効利用

2004-03-17 10:22:12 民間担当

二酸化塩素の「有効利用」例

現在の製紙業界において、紙の素材であるパルプの製造に際しておこなわれる漂白工程では、これまでの塩素漂白方式から二酸化塩素方式に切り替えつつあり、大方のパルプがECFと呼ばれる塩素フリーに切り替わっていくと言われています。

http://www.shimeitehai.co.jp/tpx/ecf/ecf3.htm

製紙業界全体がECFパルプに切り替わると、相当量の二酸化塩素の有効利用になると思います。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。
良いものでも、一気には普及しない!
固定概念を取り払うのは時間が、掛かるんですね。

No.5490 【A-7】

Re:なぜ進まぬ二酸化塩素の有効利用

2004-03-31 17:58:06 まっく

皆さんから的を得た回答が出てるので蛇足になりますが、一応二酸化塩素関連商品を扱っている立場から。

aqua-playさん、ちしゃさんと同様の観点ですが、医療や食品等のやむを得ず必要となる分野はともかく、殺菌の必要性もないところにばら撒くようなものではないと考えます。
実際、米国の労働安全法(ACGIH1999)では空気中の二酸化塩素濃度の上限が定められており、
TLV:0.1ppm(TWA) 0.3ppm(STEL)
となっています。
これは実際的には厳しすぎる基準だとは思いますが、papaさんが実に適切なご指摘をされていると思います。
基本的に「空気中に殺菌効能のあるもの」を散布するというのは非常に疑問があります。
これは二酸化塩素だけでなく、オゾン等でも同様で、
不要なものは使わない方が「環境」には良いでしょう。

二酸化塩素が海外で一般的なのは、主としてTHMを発生しないからです(厳密には微量発生します)。
また日本では温泉などでの使用が普及してますが、これはアルカリ水質で塩素剤の効果(HOClの比率)低減を起こすのに対して、二酸化塩素がむしろ効果が高まるためです。

耐性菌が出来ない(報告事例が見当たらない)こと、低濃度で殺菌出来ること等も非常に大きなメリットではあります。

ただ、これらはいずれも「二酸化塩素=ClO2」についてのことです。
「安定化二酸化塩素」という「物質」は存在しませんし、上水等で「二酸化塩素」を使用する場合は大量に必要になるので米国・韓国でも「生成装置」で対応しているのが通常です。

「安定化二酸化塩素」というのは、二酸化塩素を発生する単体あるいは混合物質の一般名称です。形態としてはタブレットや粉末、水溶液等がありますが、少なくともそのままの状態では「二酸化塩素=ClO2」の酸化・殺菌力は望むべくもないものです。この「効力」は商品毎に異なりますから一般論とするのは適切ではありません。

なお「二酸化塩素」自体は、常温・通常環境下では「固形化」すること等は出来ません。
水溶液は濃度次第にもよりますが、揮発・紫外線照射等を防げばかなりの安定性を持ちます。

下記など参考にしてみて下さい。
http://www.finex21.com/items/clo2/faq.htm" target="_new">二酸化塩素:正しい理解の為のQ&A

No.5491 【A-8】

Re:なぜ進まぬ二酸化塩素の有効利用~訂正追記

2004-03-31 18:08:22 まっく

投稿の仕方でミスりました、すいません。

参考のURLは下記です。
http://www.finex21.com/items/clo2/faq.htm

ちなみに国内規制では、
1.水道水
「原水」での使用が認められているが、二酸化塩素を用いている場合でも塩素は必要です
2.食品添加物
「小麦粉の漂白」のみ制限利用出来ます
3.医薬
現在のところ、私の知る範囲で薬事法の認可を受けたものはありません。
4.プール
注入使用可能

いずれも「二酸化塩素=ClO2」についてですが、公的文書あるいは厚生労働省等で確認できます。

No.22087 【A-9】

Re:なぜ進まぬ二酸化塩素の有効利用

2007-04-11 00:30:30 ma-si

二酸化塩素に関しては、特許問題がありましたよね。
普及が遅れているのはこれが第一の原因でしょう。
慣れないうちは立ちくらみがすることもありましたが、使用法にも薬剤にも慣れてきました。
次亜ソーのペーハー調整よりは安全だし、効果は絶大だと思っています。

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