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環境Q&A

二酸化炭素の吸収量の多い植物について 

登録日: 2004年09月08日 最終回答日:2004年09月14日 地球環境 地球温暖化

No.7506 2004-09-08 01:54:22 パートナー

今、ケナフ以外の植物で二酸化炭素の吸収量が多い植物を探しています。探している条件は以下の内容なのですが、条件を満たす植物があったら是非教えて下さい。
1.種から育てる
2.あまり大きくならない(植木鉢等で育てられる)
3.二酸化炭素吸収量ができるだけ多いもの
4.丈夫で長持ちする
宜しくお願いします。

総件数 8 件  page 1/1   

No.7508 【A-1】

Re:二酸化炭素の吸収量の多い植物について

2004-09-08 16:44:06 茨城県 / sumi

>2.あまり大きくならない
>3.二酸化炭素吸収量ができるだけ多いもの

二酸化炭素吸収量ができるだけ多いもの は
光合成で たくさんの二酸化炭素を固定するもの
のはずだ。
ということで、
吸収量が大きいもので、あまり大きくならない
というわけには行かないように思います。
それとも 大きくならない と言うのは
植物の 高さ の話でしょうか?

回答に対するお礼・補足

お返事ありがとうございます。
わかりづらくてすみません。
大きさは高さの事です。
高さがないものでなにかありますか?

No.7510 【A-2】

Re:二酸化炭素の吸収量の多い植物について

2004-09-08 18:35:13 東京都 / 君山銀針

大気浄化植樹マニュアル という植物の二酸化炭素吸収量算定法も掲載した本があり
 大気浄化(CO2吸収も含む)に適した植物の条件
 大気浄化植樹の樹種選定
などの記事も載っています。

無償配布されています。

過去のQ&A

Q.植樹によるCO2吸収量の計算方法
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=7247
Q.木の二酸化炭素吸収量を教えて下さい。
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=4806
Q.植物の二酸化炭素吸収について
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=4088
Q.1KgのCO2を吸収するために必要な木は何本?
http://www.eic.or.jp/QA/bbs02.php3?serial=199
Q.樹木の浄化能力について
http://www.eic.or.jp/QA/bbs02.php3?serial=396
を参照下さい。

なおケナフのような1年草は冬になると枯れてしまい、せっかく蓄積したCO2はおじゃんになります。
1年で枯れない樹木のほうがCO2固定能力はすぐれています

ケナフの問題点については
http://www.ne.jp/asahi/doken/home/charoko/kenaf/index.htm が詳しいので参照ください。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます!
早速参考にさせていただきます。
また分からない事がありましたらお聞きしたいので
お願い致します。

No.7516 【A-3】

Re:二酸化炭素の吸収量の多い植物について

2004-09-09 09:21:01 リサ子

こんな記事がありますので参照して下さい
麻のCO2吸収量は、落葉樹の4倍だそうです

http://www.ecology.or.jp/grish/0408.html

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます!
早速記事を読みました。
落葉樹の3〜4倍ってすごいですね!
それにどこでも育つのが魅力ですね!
でも麻って、個人で栽培しても大丈夫なんでしょうか?
調べてみます!

No.7521 【A-4】

Re:二酸化炭素の吸収量の多い植物について

2004-09-09 11:01:34 東京都 / 君山銀針

誤解があるといけないので、リサ子さんのコメントに関係して補足です。

ケナフもアオイ科フヨウ属で広い意味での麻です。

参考 日本麻協会 「麻」という植物
   http://www.hemp-revo.net/jha/plans/plans.htm

そして「CO2の吸収能力が高く、同一面積当たり森林に比べ4、5倍」と喧伝されました。

参考 け・ke・ケ・KE・ケナフ? ケナフってどんな植物?   http://www.ne.jp/asahi/doken/home/charoko/kenaf/kenaf.htm

しかし、ケナフの場合は日本に古来からあった麻と比べ、いろいろな問題点が指摘されています。

・外来種であり、野生化した場合日本の本来の生態系を撹乱する可能性がある
 (環境省も「移入種(外来種)への対応方針について」 http://www.env.go.jp/nature/report/h14-01/index.html の外来種リストにケナフを入れています)

・成長が早い反面、土壌を疲弊させ連作障害がある(これは日本で古くから利用されてきた亜麻などにもいえるようですが)

・繊維や食品として有用な利用法が確立されている古来からの麻に比べると、製品への利用範囲が狭く、秋を過ぎるとCO2が固定された植物本体が焼却処理されたりや枯れるままにされているケースが結構ある
 → その場合は1年草であるため、せっかくの固定したCO2がまた大気に戻ってしまうことになります。
 また紙の原料としてみた場合、捨てる部分が多く、シリカなど除去しなければいけない成分も含まれていると聞いたことがあります。

こに対しリサ子さんがおそらく意図されているであろう、日本でも古く(縄文時代)から使われてきた「麻」は日本の在来植物(大麻は日本の在来種)。

衣料、化粧品、建材、紙、食品などの産業や伝統工芸に利用され、CO2が固定された植物本体を長く有効活用する可能性が高いなどの利点があります。

参考までに関連ページをあげておきます。
日本麻協会
http://www.hemp-revo.net/jha/top-j/top-j.htm
ヘンプがわかる55の質問
http://www.hemp-revo.net/
NPO法人 ヘンプ製品普及協会
http://www.partie.net/hpsa/hpsa.html

何がいいたいかというと、植物の選択には瞬間的なCO2吸収能力のほかに、その継続性(固定したCO2が元に戻らないか)など様々な要素を勘案する必要があるということです。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます!
ケナフも麻だったんですね。。。
他の麻についても見てみたのですが、二酸化炭素については
書いてありませんでした。
大麻とケナフが最適なんでしょうか?
君山銀針さんのおっしゃるとおり、二酸化炭素の固定は継続性の
あるものが希望です。やはり吸収したものは戻したくないので。
もっと調べてみます!

No.7531 【A-5】

Re:二酸化炭素の吸収量の多い植物について

2004-09-10 10:39:15 東京都 / 君山銀針

>大麻とケナフが最適なんでしょうか?

■大麻は許可がないと栽培できません(警察につかまります)し、許可は「産業用」としてだけ認められています。(産業用として栽培する準備があるのでしたらNPO法人 ヘンプ製品普及協会 http://www.partie.net/hpsa/hpsa.html が産業用大麻の免許取得サポートを行っているみたいです。許可をもらうのはかなり厳しいと聞いています)

■ケナフは上の回答を通じて「栽培するのはやめたほうがいい」ということをいったつもりです。(栽培を勧めているのでは断じてありません!)

繰り返しになりますがケナフは

・日本にとっては外来種です

・1年草であるため、個人で栽培しても結局製紙などに利用しない場合が多いと思います。
 その場合、枯れたままで放置したり、可燃ゴミにして焼却すると結局、吸収したCO2は1年以内に大気中に戻ってしまうことになります。

■京都議定書の計算上はどちらにしろ、植物起源のCO2排出分は計算しないのですが、環境教育目的で栽培を考える場合でも実質1年でおじゃんになるものをわざわざ栽培するのはいかがかと思います。

■「植物の選択には瞬間的なCO2吸収能力のほかに、その継続性(固定したCO2が元に戻らないか)などを勘案する必要がある」というのは、ケナフ以外の大麻などの麻の場合、日本では製品化ルートができているので植物の体の中に蓄積された分が焼却などで戻りにくいということを指摘したものです。麻を育てても、結局製品に使わないで枯れたままで放置したり、可燃ゴミにして焼却すると、ケナフと同じ事になってしまいます。

製品原料にするのではなく、個人レベルで栽培す場合は1年草ではなく、樹木などCO2が植物にずっと蓄積されているものがいいと思います。

回答に対するお礼・補足

ご丁寧にありがとうございます。
ケナフは色々問題がありそうなので元々考えていませんでした。
何故、今このような品種を探しているかというと、
私の仕事は企画デザイナーです。
そこで、商品に二酸化炭素を吸収する植物の種を一緒に付けたい
のです。土に還元出来る紙鉢とセットで付けようと思っているのですが、種はもしかすると鉢を使用せずに捨てられてしまうかもしれません。その際に自然の植物を侵食してしまうような強力な植物は困るので、ケナフ以外のものを探しています。
樹木で探したらツツジ等が良いとありましたが、園芸屋さんに聞いたところ、さし木でないと成長は難しいと言われました。それにツツジでは気軽に栽培する事ができません。なので植木鉢で育てられるものが良いのです。綿も良いらしいのですが、虫がわきやすく、おじぎ草も良いらしいのですがトゲがあるので危険です。もっと身近に簡単に、少しでも多くの人がベランダや部屋で育てられるものを探しています。まだまだ探し足りないと思っていますので探し続けます。少しでも私の思っているものに近い品種があったら、是非教えていただきたいので、今後も宜しくお願い致します。

No.7543 【A-6】

Re:二酸化炭素の吸収量の多い植物について

2004-09-10 14:50:09 東京都 / 君山銀針

先に書いたように、CO2固定という意味なら1年で枯れるような植物をつけてもしょうがないと思います。それに京都議定書上も、CO2固定にカウントできるのは適正管理した森林のみということですので、CO2吸収を謳うより、むしろ、目的をヒートアイランド防止などにしたほうがよいのでは?
建物の緑化などで活用されているツル性植物などは育てるのも手軽ですよ

ヒートアイランド防止なら、遮光機能があればよく1年で枯れてもいいわけですし。

参考
http://www.greenproject.net/modules/news/
http://allabout.co.jp/house/kankyosumai/closeup/CU20040716B/index2.htm
http://www.nhk.or.jp/gokinjo/backnumber/040805.html
http://www.zutto-eie.com/garden/no25.htm

回答に対するお礼・補足

ご協力本当に有難うございます!
ヒートアイランド防止という事は、建物の壁や地面にツルを這わせるという事ですよね。建物にツルが這うのを嫌う人も多いと思うのです。本当なら東京中のビルをツタで覆いたい位ですね。
私の家はツタでモジャモジャです(笑)
ヒートアイランド防止の考えは今までなかったので、今後その事も踏まえて企画を進めていこうと思います。

No.7548 【A-7】

Re:二酸化炭素の吸収量の多い植物について

2004-09-10 22:07:25 大阪府 / ひげ

 
植物の生育と二酸化炭素吸収は密接な関係が有りますが、地球温暖化防止との関連は正直に言って殆ど無理矢理こじ付けの様に思えます。
短時間の生育に限れば確かに相当の二酸化炭素吸収量が見込まれますが、長期的に見れば草本も樹木もいずれ伐採されるか自然枯死し、化石や石炭にならない限り菌や焼却によって分解されやがて大気に二酸化炭素が再放出されます。

基本的に森林はカーボンフリー、つまり二酸化炭素の収支0と言う事だと私は思います。
植物を育てる事は二酸化炭素吸収に関らず私達に、景観演出・セラピー効果・生命の感応等様々な恩恵を与えてくれます。
植物版高性能ハイブリットカーを選択する事より、育てる人に喜びを与え且つ環境にやさしいぐらいの選定基準にして頂ければ有り難いのです。
未だに各小学校を回るとケナフの植栽を見掛けますが、学校教育の場において単純に二酸化炭素吸収と製紙利用などの有効性のみに囚われ、種としての危険性に触れない事は君山銀針さんが再三警告されている様に非常に危うい行為であると思います。
個人的な趣味の問題も有るので、具体的な種の提示は致しませんが、是非選択の幅を広げられる様に期待しています。

回答に対するお礼・補足

お返事ありがとうございます!
そうですね、君山銀針さんの警告はしっかりと考えていきたいと思っています。ひげさんの『植物版高性能ハイブリットカーを選択する事より、育てる人に喜びを与え且つ環境にやさしいぐらいの選定基準にして頂ければ有り難い』のお言葉も本当にその通りだと思いました。まずはささやかな育てる喜びを伝えてゆける企画を考えてゆきたいと思いました。みんなが植物をかわいがって育ててゆければ、そのうち少しづつ環境も良くなっていきますよね!

No.7578 【A-8】

Re:二酸化炭素の吸収量の多い植物について

2004-09-14 18:35:05 森野力

皆様、「二酸化炭素の吸収量」について、誤解されていませんか。

国連気候変動枠組み条約で扱っている吸収は「光合成による二酸化炭素の吸収」ではありません。大気中の二酸化炭素を減らすのは、「森林生態系による蓄積」です。植物体と土壌中に炭素が蓄積された分だけ、大気中の二酸化炭素が減少します。
 京都議定書でいう吸収量とは「蓄積量の変化」です。これを簡単に表現すると、「森林面積の変化」×「年間吸収量(蓄積量の増分)」となります。
 この点を外すと、的外れの議論になりがちです。「森林」、「二酸化炭素」をキーワードにすれば、上記を踏まえた記事が数多く得られるはずです。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます!
早速「森林」と「二酸化炭素」をキーワードにして、新たな記事を探したいと思います。

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