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環境Q&A

ISO14001の環境側面の抽出について 

登録日: 2005年03月09日 最終回答日:2005年03月10日 エコビジネス 環境マネジメント

No.9853 2005-03-09 06:25:17 iso-ems

ISO14001:2004の取得に取り組んでいます。
外部のコンサルを頼んでいますが一般的なことをコンサルされて
最初の環境側面の抽出で疑問を感じています。
当社は製造工場です。定常時、非定常時、緊急時について、各職場の各プロセス毎でインとアウトが確定するものを漏れなく抽出するという事ですが、どの程度(数値化できるもの?)まですればいいのかお聞かせ願えないでしょうか。

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No.9857 【A-1】

Re:ISO14001の環境側面の抽出について

2005-03-10 05:45:34 Mocchi

どの程度まで抽出するかは,数値化できるか出来ないかは関係なく,あるプロセスを構成しているインとアウトを網羅する必要があると思います.

例えば,パンの製造ラインであれば,インの一つとして,エネルギーが考えられます.しかし,これでは,カテゴリーが大きいので,もう少し小さいカテゴリーで見れば,電気,燃料(軽油,ガス)等が考えられます.また,エネルギーだけでは,何も製造は出来ないので,原材料として小麦,水などが考えられます.

アウトとしては,燃料などを用いると,排ガスが発生しますし,全てがパンになるわけではないですから,廃棄物としての食品残渣も出てきます.また,排水も考えられます.

挙げた例は,全て数値化できるものでしたが,製造業でしたら,数値化できない側面として,機器の設計図というものが含まれてもおかしくはないでしょう.

抽出された側面のうち,著しい側面は,一握りにしか過ぎませんが,程度に関係なく側面は漏れなく抽出した方がいいと思います.規格の改訂で,環境法規制に係る側面の特定もすることが記述されています.著しい側面にあげていなくても,法順守のためにも側面をきちんと網羅しておく必要があります.

余談ですが,数値化に関しては,影響評価の際に,重み付けを行うかどうかでも変わってくるでしょう.評価の段階で数値は,必ずしも必要ではありません.

回答に対するお礼・補足

早速の回答、ありがとうございました。側面抽出された中で汚染の予防・廃棄物の項目分けをする(リユース、リサイクル、リデュース、リプレイス、リフューズ、廃棄物処理)ものがありますが、例えば有害物を含んだ廃水を浄化処理してリサイクルで次の工程のインプットに載るなどは判りますが、リユース、リサイクル以外の分類の具体例がありましたら教えていただけないでしょうか。

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