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環境Q&A

PCBによる底質汚染79水域は何処 

登録日: 2006年07月15日 最終回答日:2007年08月19日 健康・化学物質 ダイオキシン

No.17489 2006-07-15 09:06:23 底質美香

平成17年度版の環境白書には
 「PCBによる底質汚染については、16年11月に佐世保港(佐世保市)の底質の除去を終了したことにより、対策を講じる必要がある79のすべての水域の対策が終了しました。」
とありますが、79の水域とは何処でしょうか

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No.18111 【A-4】

Re:昭和48年国会審議(3)

2006-08-27 17:05:56 アナゴ

<滋賀県の日本コンデンサ>
 公共用水域のPCB汚染底質につきましては、農業用水路等をしゅんせついたしまして、ため池に貯留をいたしております。このため池につきましては、すでに民間からの買収を終わっておりますので、このため池に貯留されましたPCB汚染汚泥を、化学薬品で固定をするという方法を現在検討いたしているのでございまして、まだ完了はいたしておりません。

<静岡県の共和電器>
PCB汚染底質でございますが、これにつきましては、農業用水路並びに来光川の一部の底質をしゅんせつをいたしまして、工場内に密閉コンクリート槽を設けまして、これに封じ込めを行なっているということでございまして、これも、最終的なこれが処理であるかどうかという点は問題があろうかと思いますが、そういうような措置をいたしております。
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/071/1570/07103021570002a.html

No.18109 【A-3】

Re:昭和48年国会審議(2)

2006-08-27 16:31:24 アナゴ

<洞海湾のヘドロしゅんせつ>
 北九州港管理組合は、洞海湾浄化対策の一環として四十七年度と四十八年度にわたり、水銀三〇PPM以上を含むヘドロ約三十五万立米のしゅんせつを公害防止事業として進めております。現在、しゅんせつ汚泥を捨てる西八幡船だまりの締め切り工事が進行中であります。この事業費は十八億円でありますが、その負担割合は事業者負担七一%、公共負担二九%となっております。
 しゅんせつすべきヘドロは約三百五十万立米あるといわれているが、第一次分はその十分の一の三十五万立米にすぎません。全体を何年計画で処理するのか、全体の年次計画を早急につくる必要があります。
 
<大牟田川のしゅんせつ等の>
 現在、五十年八月を目途に、大牟田川流域の三井東圧ほか六工場の共同排水処理施設が建設中であります。将来は企業の大牟田川への排水を禁止するとのことであります。
 ヘドロ処理につきましては、来年度から県の公害防止事業として、大牟田川にあっては、水銀等の有害物質、タール等を含むヘドロ約二万八千立米、大牟田港にあっては水銀、カドミウム等を含むヘドロ約五十四万七千立米を目途としてしゅんせつを実施する等の計画が立てられております。まだ企業の負担割合がきまってないそうでありますが、早急に計画を詰める必要があります。
 三井東圧化学大牟田工業所の水銀排出量につきましては明確でありません。会社側に過去の記録が完備していないため、数値の上で県の説明と食い違っております。政府においてはその数値につき正確に把握すべきであります。http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/071/1570/07111091570001a.html

No.18108 【A-2】

Re:Re:昭和48年国会審議(1)

2006-08-27 16:25:15 アナゴ

昭和48年 第071回国会 公害対策及び環境保全特別委員会の議事録は参考にならないでしょうか?

<岩国湾のPCB、徳山湾の水銀問題>
 岩国湾につきましては、過去において東洋紡岩国工場から〇・五トンのPCBが流出したものと見られております。
 山口県と水産庁が共同発表した精密調査によりますと、イダ、ボラ、コノシロ、タナゴなどに暫定規制基準をこえる汚染魚が検出されております。

 漁業補償といたしましては、東洋紡から周辺漁業組合及び仲買い人など八団体に総額約八億円が支払われているほか、岩国湾でとれた魚はすべて東洋紡が買い上げております。
 全魚種約五百トン、二億円にのぼっておりますが、現在もまだ毎日約四トン、四百万円相当の魚を東洋紡の工場内につくられましたコンクリートピットに埋めるとともに、悪臭をとるためボイラーで焼却脱臭を行なっております。

 工場内では現在はPCBは使用されておらず、すべてKSK330に切りかえられております。
 ヘドロにつきましては、現在、東洋紡が港内の専用泊地内で、上から深さ約五十五センチまでのヘドロ約二万立方メートルを吸い込み方式でしゅんせつ中でありました。
 しゅんせつしたヘドロは、工場内に設けられたしゅんせつ池に入れ、海水はPCBが検出されない状態にして再び海に戻しておりました。

 地元からは、岩国湾のヘドロの調査を国が早急に実施すること、国のしゅんせつ基準一〇〇PPM以上を、九〇PPM以上とすることなどの要望が出されました。

<徳山湾の水銀問題>
 徳山湾には約六・五八トンの水銀が流出したと見られており、ヒイラギ、スズキに暫定規制値をこえるものが検出されております。

 徳山曹達徳山工場は、本年六月十六日より水銀を含む電解設備をクローズドシステム化しております。
 水銀法から隔膜法への転換完了は五十一年三月になるとのことでありましたが、できるだけ早い時期に転換が完了することが望まれます。
 水銀を含む塩水マッドにつきましては、二次公害の起こらないよう万全の対策が必要です。
 
 http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/071/1570/07111091570001a.html

No.17496 【A-1】

Re:PCBによる底質汚染79水域は何処

2006-07-15 21:40:37 レス

丹念に昭和47年以後の環境白書及び都道府県の報告書を読んでください。

回答に対するお礼・補足

レス様
的確なご回答ありがとうございます。
環境白書を読み始めさせていただきました。
http://www.geocities.jp/teisitu/teisitu-kankyouhakusyo/kankyouhakusyo-teisitu.htm
環境白書によると酒田港(山形県)、深浦港(横須賀市)
京浜横浜港(横浜市)、田子の浦港(静岡県)、新荒田川(岐阜県)、大江川(名古屋市)、敦賀港(福井県)、高砂西港(兵庫県)、高松港杣場川地区(香川県)、徳山湾(山口県)、水俣湾(熊本県)、長崎港(長崎市)、佐世保港(佐世保市)、はが読み取れます。

 さて、「PCBを含む底質の暫定除去基準値(底質の乾燥重量当たり)は、10ppm以上で、魚介類のPCB汚染の推移をみて更に問題があるような水域においては、地域の実情に応じたより厳しい基準値を設定するよう配慮すること」とされていますので、少なくとも10mg/kg以上になります。 PCBの土壌環境基準は溶出量において「検液中に検出されないこと。(いわゆる0.0005mg/L)」とされています。

 また、海洋投入処分に係る判定基準によると
・非水溶性の無機性汚でい、赤泥、建設汚泥は不検出
・下水汚泥、焼酎かす、廃酸廃アルカリ等は 0.003 mg/L以下 となっています。
http://www.keea.or.jp/qkan/waste/waste91.htm

 さらに、廃油のPCB卒業判定基準は、0.5mg/kg
http://www.pcb.jp/kijun.pdf
となっっており、底質の暫定除去基準は廃油の卒業判定基準の20倍にもなります。

 さてもうひとつ質問させていただきたいのですが、多くの水域で浚渫したPCBで汚染された浚渫土砂は何処でどのように管理されているのでしょうか?
 よろしくお願いします。

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