一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

JFEエンジ、北海道苫小牧市の農業プラントにバイオマスボイラーが稼働開始

エネルギー バイオマス】 【掲載日】2015.02.17 【情報源】企業/2015.02.12 発表

 JFEエンジニアリングが北海道苫小牧市で農業プラントに建設したバイオマスボイラー設備が完成し、稼働を開始した。熱とCO2を温室栽培に利用する。日本で初といい、実証試験を始めた。ボイラーは廃材などから作られる木質チップを燃料にする。プラントが立地する地域に豊富にある木質バイオマス資源を有効活用する。
 バイオマスボイラーの燃焼ガスは、LPG(液化石油ガス)などの燃焼ガスと比べて不純物が多いことから、これまで温室への供給は行われていなかった。JFEエンジは今回、浄化設備を独自に開発し、バイオマスボイラーから排出されるCO2を国内で初めて、温室栽培に利用できるようにした。CO2の供給量はLPG燃焼の2倍以上にのぼる。
 バイオマスボイラー設備の経済的効果として、一般的なLPGだき暖房機による熱供給と比べて燃料コストを3割程度に抑えられると見込んでいる。この農業プラントでは現在、天然ガスを燃料にするガスエンジンの廃熱を利用しているが、バイオマスが加わった。11月からは温泉熱の実証も行う計画で、各エネルギーの有効性を検証する。
 農業プラント「スマートアグリ(情報通信技術を活用した農業)プラント」は、ガスエンジンのトリジェネレーション(熱・電気・CO2併給)システムを備える。2014年8月からグループ会社がトマトとベビーリーフを生産し、北海道内の小売店で販売している。11月に拡張し、開発中の高糖度トマトなど高付加価値品種の栽培を始める。【JFEエンジニアリング(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク