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環境ニュース[国内]

IHI、バイオ燃料用藻類の屋外大規模培養試験設備を神戸大などと鹿児島に設置

エネルギー バイオマス】 【掲載日】2015.02.10 【情報源】環境省/2015.02.05 発表

 IHIは、バイオ燃料用の藻類の屋外大規模培養試験設備を神戸大学などと鹿児島市に設置する。3月の完成を予定し、2015年度に運用を始める。バイオ燃料の製造コスト低減に向けたプロセスの改良を目指す。独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託を受けた「戦略的次世代バイオマスエネルギー利用技術開発事業」だ。
 屋外大規模培養試験設備は国内最大級の1500m2の広さの培養池があり、現在建設している。課題の抽出を含めた安定的な藻体量産技術を確立する。試験と同時に、海外を想定した将来の事業実施場所も選定する。この事業は2012年度に始めた。増殖性に優れるボツリオコッカス株と呼ぶ藻類を使い、2013年度に100m2規模で屋外の安定培養に成功した。
 さらに増殖性の高さに加え、藻体径の増大、浮上性の向上といった事業化の際に製造コストが削減できる新株の獲得にも成功している。今回、これまでの成果を事業化につなげることを狙いに、規模を大幅に拡大した屋外培養試験設備を建設することにした。事業には産業用微生物藻類開発のネオ・モルガン研究所(川崎市宮前区)が参加している。
 ボツリオコッカス株は、神戸大学発のベンチャー企業、ジーン・アンド・ジーンテクノロジー(大阪府吹田市)が保有する高速増殖型を基にネオ・モルガン研究所が改良した。100m2規模での培養では、太陽光だけをエネルギー源に高濃度で安定的に増殖させることができた。この両社とIHIは2011年に藻類バイオ燃料の技術開発会社を設立している。【(株)IHI】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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