川崎重工、東京ガス子会社から地域冷暖房センター向けコージェネシステムを受注

【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.12.07 【情報源】企業／2015.12.02 発表

　川崎重工業は、世界最大級の地域冷暖房センター「新宿地域冷暖房センター」（東京・西新宿）向けコージェネレーション（熱電併給）システムを受注した。ガスエンジン2基で構成し、発電容量は1万5000kW級となる。東京ガス100％子会社でエンジニアリングの東京ガスエンジニアリングソリューションズからの受注で、2017年の運転開始を予定している。
　受注したのは、世界最高の発電効率を誇る発電出力7800kWの「カワサキグリーンガスエンジンKG-18シリーズ」2基のコージェネシステムで、新宿地域冷暖房センター内の地下2階に設置される。このシステムでつくる電気は同地域冷暖房センターと、隣接する超高層ビルの新宿パークタワービルに供給し、排熱は地域冷暖房用の熱源として利用する。
　川崎重工は建設工事一式を請け負い、システムの設計、発電機器の供給、据え付けを手掛ける。カワサキグリーンガスエンジンの高い発電効率と、世界トップ水準の低NOx（窒素酸化物）排出量といった経済性と環境性が評価されて受注した。新宿地域冷暖房センターには既にガスタービンコージェネシステムがあるが、今回、増強することにした。
　新宿地域冷暖房センターは東京ガスエンジニアリングソリューションズが運営し、新宿新都心地区の東京都庁舎や高層ビル、ホテルなどに冷暖房や給湯用の熱を専用導管で供給している。既設のガスタービンコージェネシステムは、2012年12月に都庁舎への電力供給を始めた。システムの増強によって電源を多元化することで安定供給ニーズに応える。【川崎重工業(株)】