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環境ニュース[国内]

旭硝子、インドネシアに発電所建設、電気代の低減で東南アジアの競争力を強化

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.04.13 【情報源】企業/2015.04.08 発表

 旭硝子(AGC)は、インドネシアの化学品製造・販売子会社、アサヒマス・ケミカル(ASC)の工場に火力発電所を建設する。自家発電設備として活用する。ASCが展開するカセイソーダや塩化ビニール樹脂生産のクロール・アルカリ事業で、主要コストを占める電気代を大幅に低減する。効率の高いシステムを採用し、東南アジアの競争力を強化する。
 AGCが海外拠点に自家発電設備を設けるのは初めてとなる。2017年の運転開始を予定している。埋蔵量が豊富で入手が容易なインドネシアの低品位炭を燃料にする石炭火力発電所で、約250MW(25万kW)の出力がある。バイオマスと混焼できる循環流動層ボイラー(CFB)方式を採用し、コージェネレーション熱電併給)システムも導入する。
 実際にバイオマスを使うかどうかは今後決めるが、使用する場合はヤシ殻やもみ殻を想定している。コージェネレーションシステムで電気とともに蒸気を供給し、エネルギー効率を高めて環境に配慮する。低品位炭によって燃料費も抑えられ、高効率のシステムと併せ、クロール・アルカリ事業で大きな割合を占める電力に関わるコストを抑制する。
 火力発電所は、ジャワ島西部に位置するバンテン州チレゴンのASCの工場に造る。工場では2015年末の完成を目指して生産能力増強も行う。東南アジアはカセイソーダ、塩化ビニール樹脂の市場で年率5%以上の成長が見込まれ、自家発電と生産能力増強で優位に立つ。ASCはAGCが52.5%出資するほか三菱商事や現地パートナーが参画している。【旭硝子(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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