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環境ニュース[国内]

川崎重工、非常用兼用型の低NOx・高効率コージェネレーションシステムを発売

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.10.07 【情報源】企業/2014.10.01 発表

 川崎重工業は、非常用兼用型の低窒素酸化物(NOx)で高効率のコージェネレーション熱電併給)システムを発売する。自社開発の1.7MW(1700kW)級のガスタービンを駆動源にする。専用の非常用発電設備が不要で、省スペース化できるとともに導入費用とメンテナンスコストが低減できる。これにより、機器系統が簡素化できる利点もある。
 このコージェネシステムは、通常時には都市ガスなどのガス燃料で電力供給する。停電時にガスの供給が途絶えると、自動的に液体燃料に切り替え、非常用の照明など重要機器への電力供給を継続する。駆動源のガスタービンは「M1A-17D」で、同クラスで世界最高水準の定格発電効率26.5%を誇る。2011年の販売開始以来22台の納入実績がある。
 燃焼器への水や蒸気の噴射を必要としない燃焼方式の「DLE(ドライ・ローエミッション)」を採用して、NOx値を低減する。DLEは燃焼温度を低く制御してNOx排出量を抑制する。同時に、排熱ボイラーの性能を高めて総合効率を向上させた。システム単体の自立運転中でも負荷の急変に対応し、低NOx運転を継続する燃焼システムも開発した。
 2011年3月の東日本大震災を機に、企業で事業継続計画(BCP)の策定が進み、停電時のライフライン維持や復旧支援のため、コージェネシステムで非常用兼用としてのニーズが高まっている。ガス燃料使用時の低NOxでの高効率運転や、ガス供給が不安定な時は液体燃料で継続運転できる特長を打ち出して営業活動を展開する。【川崎重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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