一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

三菱日立パワーシステムズ、福島の発電所向けに天然ガスだきGTCC発電設備受注

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2016.11.17 【情報源】企業/2016.11.14 発表

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、福島県新地町の相馬港に建設される発電所向けに天然ガスだきGTCC(ガスタービン・コンバインドサイクル)発電設備を受注した。同社は三菱重工業と日立製作所の事業を統合し、火力発電システム全般を手掛けている。同設備は、発電効率が高くCO2排出量が抑えられる。長期保守と運転・日常保守も契約し、2020年春の商業運転開始を予定する。

 石油資源開発(JAPEX)、三井物産、大阪ガス、三菱ガス化学、北海道電力の5社が出資する事業会社、福島ガス発電が造る「相馬港天然ガス火力発電所(仮称)」向けとなる。JAPEXが建設している「相馬LNG液化天然ガス)基地」に隣接し、LNGを気化したガスの供給を同基地から受けて発電する。発電設備は2系列で合計出力は118万kWを見込む。

 GTCC発電設備はガスタービン、蒸気タービン、排熱回収ボイラー、発電機などで構成する。ガスタービンの発電に加えてその高温排ガスを活用してボイラーで蒸気を発生させ、蒸気タービンでも発電する高効率の仕組みで、環境負荷を抑制する。MHPSは主要設備のガスタービン、蒸気タービン各2基と補機を供給する。発電機は三菱電機が担当する。

 運転開始後は三菱電機などと発電設備の運転・保守・管理、定期点検、運転の遠隔監視サービスを実施する。相馬港天然ガス火力発電所は国が2014年に決定した「福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想」に位置付けられる。同構想は、2011年3月の東日本大震災に伴う原子力発電所事故で失われた産業と雇用などの回復を目指す。【三菱日立パワーシステムズ株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク