一般財団法人環境イノベーション情報機構
韓国環境部、2022年の同国の温室効果ガス排出量は前年比3.5%減と速報
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2024.01.22 【情報源】韓国/2024.01.04 発表
韓国環境部(ME)によると、2022年の同国の温室効果ガス(GHG)排出量は前年比3.5%減の6億5,450万トンとなった(速報値)。背景には、エネルギーミックスの改善や世界経済の減速による産業部門の需要と生産の減少がある。排出削減が進んだものの、パリ協定の国別約束(NDC)としている2030年目標(GHG排出量を2018年比で40%減)を達成するには、あらゆる部門で排出削減の取組を一層強化する必要がある。
課題としては、排出量取引制度の改善や再生可能エネルギーの拡大、環境に優しい車の導入加速、老朽化した建物のエネルギー効率向上などがあがっている。
この報告は、2050年に炭素中立を実現するための国内の取組について2022年の進捗状況を評価した結果と、これに対する議決を受けたものである。
評価の過程には若者や市民団体を含む様々な利害関係者が携わり、韓首相を委員長とする「炭素中立・グリーン成長委員会」がこれを審議、議決したという。
この内容は2035年までのNDCを実行するためのロードマップに反映される。
【韓国環境部】