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大陸棚 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2009.10.14

大陸棚

タイリクダナ   【英】Continental Shelf  [同義]陸棚 

解説

大陸周辺をとりまく水深約200mまでの浅海域陸棚ともいう。深海の大洋底とは大陸棚の縁にある急斜面によって隔てられている。

陸棚は、大陸の一部が海面の上昇によって水面下に沈んだものと考えられ、地形・地質の面でも陸地との連続性が見られる。大陸棚には河川によって多くの栄養分が陸地から運び込まれ、プランクトンが大量に繁殖する。さらにこれを餌とする魚介類も集まるため好漁場となる。

世界の大漁場はいずれも広い大陸棚上にある。第2次世界大戦以後、大陸棚の地下資源も注目されはじめ、資源確保を目的に大陸棚の領有を主張する国も現れた。国連海洋法条約(1982採択、1994発効)では、沿岸国は領海の外側最大350海里(約650km)までの大陸棚の海底資源の採取権などを認めている(附属書IIに基づく手続きを要する)。

日本の周辺海域では、東シナ海の大陸棚をめぐって、南西諸島海溝まで続いているため日中間で等分すべきと主張する日本に対して、中国は大陸棚は沖縄トラフで切れていると主張し、そこまでを中国側の権利と主張して対立している。

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