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塩化ビニル 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2010.07.12

塩化ビニル

エンカビニル   【英】Polyvinyl Chloride  [略]PVC  [同義]ポリ塩化ビニル  塩ビ 

解説

塩化ビニルは、正確には塩化ビニル(別名:クロロエチレン、CH2=CHCl)のモノマーを指すが、日本ではその重合体(ポリマー)であるポリ塩化ビニル(PVC)またはその樹脂の慣用名としても用いられることが多い。そこで、ここでは慣用名としてのポリ塩化ビニルについて解説し、塩化ビニルモノマーについては別用語として解説する。

塩化ビニル樹脂(塩ビ樹脂)は、モノマーを重合したポリ塩化ビニルに、さらに可塑剤、安定剤などの添加剤を調合して、成形加工したものである。塩化ビニル樹脂は耐久性、難燃性、耐薬剤性に優れ、上下水道用のパイプ、電線被覆、床タイル、農業用フィルム、医療用器材、生鮮食品の包装材など広範な分野で利用されており、日本における塩化ビニル樹脂の生産量は1,797千トン(2008年)である。

近年、軟質の塩化ビニル樹脂に添加されるフタル酸エステル類(可塑剤)の安全性の問題が指摘され、EUでは幼児が口に入れる可能性のある玩具・用具にフタル酸エステル類6種類を用いた塩化ビニル樹脂の使用禁止措置が行われた。また日本でも、食品衛生法で食品用の器具・容器包装、幼児用おもちゃについて特定のフタル酸エステル可塑剤として用いた塩化ビニル樹脂の使用が禁止された(平成14年8月2日厚生労働省告示第267号)。

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