生物多様性条約(CBD)の
締約国会議(COP)では、「観光と生物多様性」を横断的課題として、2000年のCOP5(ナイロビ)、02年のCOP6(ハーグ)、04年のCOP7(クアラルンプール)において議論され、決議が行なわれました。
ケニアのナイロビで行なわれたCOP5では、観光と生物多様性の関連性について主要な2項目を網羅しています。一つは、観光が生物資源を持続可能な形で利用していくための役割について、もう一つは観光が生物多様性に与える潜在的な影響についてです。1997年時点で4430億ドルの国際観光収入という世界観光機関による統計値などを引用して、観光の経済規模、雇用、社会的な影響力の大きさと伸びに触れています(参考値:2006年時点では5750億ドル)。
地域社会との関わりから、
アジェンダ21への言及も目立ちます。また、潜在的な影響としては、先住民族や地域社会や、自然資源と植生、海洋・沿岸域や内陸水の循環を変容させてしまうことに対するリスクが列挙されています。
COP6では、2年間の経過報告や新しい動向についての短い決議となっています。
COP7では、COP5までの実施状況を踏まえ、前述の自主的なガイドラインを採択する決議をしています。
生物多様性国家戦略や地域計画のデータを含む社会・経済・環境分野の基礎データの重要性を強調しつつ、4つのステップについて記述しています。