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環境ニュース[国内]

東海第二発電所の手動停止、原子炉給水の逆流を阻止する弁の不具合が原因

エネルギー 原子力】 【掲載日】2002.04.24 【情報源】原子力安全・保安院/2002.04.23 発表

 日本原子力発電(株)は4月23日付けで東海第二発電所(沸騰水型、定格出力110万キロワット)で原子炉が手動停止された件の原因と対策についての報告書を原子力安全・保安院に提出した。
 東海第二発電所では原子炉給水系統の1系統で給水流量が確保できないことが判明し、4月3日に原子炉が手動停止されていた。
 報告によると、原子炉給水系統の給水流量が確保できくなったのは、原子炉格納容器内の原子炉給水の逆流を阻止する働きを持つ弁が開かなかったことが原因。もともと弁や弁座のシート面が荒れ摩擦力が増えたため、弁が開きづらい状態になっていた上に、落雷による原子炉自動停止、再起動という状況下で原子炉への給水流量が減少し、弁の開動作に必要な弁出入口差圧が小さくなっていたらしい。
 なお日本原子力発電では対策として、今後、弁の定期的な分解点検の際にシート面の手入れを定期的に行うことを決定した。今回については弁のシート面の手入れを行った上で原子炉の運転を再開する。【原子力安全・保安院】

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