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環境ニュース[国内]

イオン・サッポロHD、物流子会社が中部−九州で貨物船を利用した共同運航を開始

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2017.07.25 【情報源】企業/2017.07.21 発表

 イオンとサッポロホールディングスのそれぞれの物流子会社は、中部−九州地区間で貨物船を利用した共同運航を7月24日に始めた。環境負荷低減と、多様な輸送体系構築を目的に実施する。フェリーのように斜路を備え、トレーラーなどの車両が収納できる貨物船“RORO(ローロー)船”で商品を運ぶ。RORO船の共同運航は国内初という。

 共同運航はイオン子会社のイオングローバルSCMと、サッポログループのサッポログループ物流が行い、静岡県の清水港と大分県の大分港の間で貨物船による海上ルートを使う。イオン側は、プライベートブランド「トップバリュ」の福岡県の生産工場から飲料などの商品を大分港、清水港を経て西関東と北関東の地域配送センターに納める。

 サッポロ側は、イオン側と逆のルートで静岡県内の製造委託先工場から清涼飲料水を輸送し、佐賀県内の物流センターに納品する。貨物船は土、火曜の午後11時大分港発で日、水曜の同7時清水港着と、月、金曜の午後11時清水港発で、火、土曜の同7時大分港着で運航する。陸上では、両港近くの運送会社の支店を通じて、トレーラーが商品を運ぶ。

 実車率が向上して効率的な輸送で運航本数が削減できることから、トラック輸送に対してCO2排出量を約50%削減する。トラックの陸上輸送と比べて大量に運べるうえ、港での積み替え作業も要らない。そのためコストはイオン側が約15%。サッポロ側が約6%削減できる。イオンとサッポロは、2015年11月から鉄道輸送の共同化でも協業している。

【イオングローバルSCM株式会社/サッポログループ物流株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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