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環境ニュース[海外]

ボン条約、2025年の世界渡り鳥の日のテーマは「共に生きる 鳥たちにもやさしい街と社会をつくろう」と発表

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2025.05.21 【情報源】国際機関/2025.05.06 発表

ボン条約(移動性野生動物種の保全に関する条約、CMS)は、2025年5月10日の世界渡り鳥の日のテーマを「共に生きる 鳥たちにもやさしい街と社会をつくろう」と発表した。

世界で鳥類の種の49%が減少を続け、8分の1が絶滅の危機にある。
都市の拡大による生息地の減少や悪化、建物やガラスとの衝突、人工照明による光害、野良ネコによる被害など渡り鳥の生存は脅かされている。

たとえば、
・ガラス窓との衝突によりドイツで年1億羽、建物との衝突によりアメリカで年10億羽、道路の透明な遮音壁との衝突により韓国で年18万6,000羽が死亡している。
・人工照明は、渡り鳥の方向を誤らせ衝突リスクを上昇させる。
・車の騒音も成育の障害となる。
・ネコは、カナダでは年1億〜3億5,000万羽を殺し、オーストラリアのアデレードでは1種が見られなくなったことに関与している。

CMSは、鳥に配慮した都市計画と啓発、在来植物の植付けや農薬使用の削減など生態系の保全、窓フィルムなどによる衝突の防止、夜間の人工照明の抑制、ネコの室内飼いなどを提案し、社会あげての取組強化を要請した。

ボン条約(移動性野生動物種の保全に関する条約)】

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