EU理事会、乗用車・バンのCO2排出基準規則の改正案、成立へ向け進展と報告

【大気環境 その他(大気環境)】 【掲載日】2025.05.26 【情報源】EU／2025.05.07 発表

EU理事会は、欧州委員会提案の新車の乗用車・小型商用車（バン）のCO2排出基準規則改正案について、修正を加えることなく今後欧州議会との交渉を進める権限を常任代表委員会から得たと発表した。

2023年制定の同規則は、2025年から2029年の間、各年排出量を2021年比15％削減することとし、毎年、製造業者の目標遵守実績を評価する。
未達成の場合、1台につき超過1g/km当たり95ユーロの罰金を課す。
改正案は、2025〜2027年に限り、遵守実績を各年ではなく、この3年間の終りに3年の平均値で評価する。
これにより、目標水準を維持しつつ、製造業者の負担を軽減し目標達成を促進する。

排出基準遵守の緩和措置は、2025年1月発足の自動車業界の未来に関する戦略対話で議論され、同3月、欧州委員会は政策文書「欧州自動車部門に対する産業行動計画」で取組に掲げた。
今後、欧州議会が改正案を修正なしで承認し、EU理事会が欧州議会の立場を承認すると改正は成立する。
欧州委員会は、2025年の実施を目前に早急の成立を求めている。

【EU理事会】