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環境ニュース[海外]

世界資源研究所、気候適応への投資効果は10倍以上と分析

エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2025.06.18 【情報源】研究機関/2025.06.03 発表

世界資源研究所(WRI)は、気候適応への投資が気候災害の発生時だけでなく、雇用拡大や健康改善、地域経済の強化等を通じて高い価値を生み出すことを示した。
WRIは、世界12ヶ国、計1,330億ドルの適応・レジリエンス投資320件を分析。
投資1ドル毎に10年で10ドル以上の利益(平均リターン27%)を生むという。

研究では、投資効果について、気候災害による損失の回避、誘発される経済的利益(雇用創出、作物収量の増加等)、広範な社会的・環境的利益(保健システム、生物多様性の向上等)の観点で評価。
多くの場合、開発・社会面で得られる利益が気候影響による損失回避と同等、もしくは上回るという。
気候災害が発生しなくても、極端気象現象の管理向上のためのインフラ(灌漑システム、避難所等)は一年を通して他の機能も提供。
自然ベースの解決策を用いた適応措置は炭素削減や自然保護も期待できる。

WRIは、適応を経済的機会の原動力とし、レジリエンスを国家開発戦略に組み込むこと、適応の成果評価・報告方法を標準化することを提言した。

世界資源研究所

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