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環境ニュース[国内]

コニカミノルタグループの経営支援企業で、未把握の酸化トリウム含有光学ガラス片を発見

エネルギー 原子力】 【掲載日】2005.06.27 【情報源】文部科学省/2005.06.23 発表

 コニカミノルタグループの経営支援企業・コニカミノルタビジネスエキスパート(株)の地方事業所、コニカミノルタ伊丹サイト(兵庫県伊丹市)の地下コンクリート倉で、同社が保管を把握していなかった酸化トリウムを含む光学ガラス片がみつかり、同社は平成17年6月23日に文部科学省に通報を行った。
 この光学ガラス片は昭和44年12月以降に、当時のミノルタカメラ(株)が核燃料物質の使用許可を得た上で製造していたもの。ミノルタカメラはその後、光学ガラスの組成を酸化トリウムを使用しない仕様に変更したとして、昭和50年3月に核燃料物質使用廃止届を科学技術庁に提出。その際に廃材となった光学ガラス片の保管方針も報告し、この方針に沿って保管を続けていた。
 しかし、平成15年8月にミノルタカメラとコニカ(株)が経営統合され、さらに、15年10月に保管場所の管理がコニカミノルタビジネスエキスパートに変更になった際には、光学ガラス片の保管に関する情報が引き継がれておらず、今回発見されるまで、コニカミノルタビジネスエキスパート側は保管を把握していなかった。
 保管されていた光学ガラス片は総計2,305.5キログラム(トリウム換算:約407キログラム)。現在は同社の放射線取扱主任者による指導の下、施錠管理された鉄骨造りの倉庫と地下コンクリート倉に保管されている。
 なお、通報を受けた文部科学省は職員1名を現地に派遣。地下コンクリート倉近くの地表面の一部に放射線量の高い箇所があったことについて線量調査結果と措置計画実施状況を報告するようコニカミノルタビジネスエキスパート側に求めたほか、同社敷地内での核燃料物質の有無の再点検、保管にあたっての法令にもとづく技術基準遵守、核燃料物質使用許可の再取得を同社に指導した。【文部科学省】

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