一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

旧日本軍遺棄化学兵器で住民3名が被害 中国広東省広州市

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2005.06.27 【情報源】外務省/2005.06.26 発表

 2005年6月21日に中国の広東省広州市番禺(ばんう)で、川辺で砂を採集していたと見られる住人3人が、旧日本軍の化学兵器「きい弾(注1)」からのものとみられる毒ガスを吸い込み、病院で治療を受けた事件で、中国外交部の要請により日本政府が現地調査を行った結果、中国側の指摘通り、旧日本軍の化学兵器が原因であることが05年6月26日までに判明した。
 この結果を踏まえ、日本政府は26日中に事故発生について遺憾の意を示すとともに、この遺棄化学兵器をできるだけ早く処理するよう努力すること、中国吉林省ハルバ嶺への遺棄化学兵器処理施設建設について、中国側と協議を続けていくこと、今後も化学兵器禁止条約上の廃棄義務にのっとり、日中間の協力により旧日本軍遺棄化学兵器に適切に対応していく−−などの方針を改めて示した。

(注1)マスタード、ルイサイトもしくは両物質を混合して使用している旧日本軍の化学兵器。黄色の帯があるのできい弾と呼ばれている。マスタードは皮膚にびらん症状を起こすほか、目や呼吸器の粘膜に水疱、潰瘍を生じさせる。またルイサイトは皮膚に付着したり目に入ると耐え難い痛みを生じる。【外務省】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

プレスリリース

関連情報

関連リンク