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環境ニュース[国内]

造船業のアスベストによる健康被害数は104名 国交省が報告

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2005.07.22 【情報源】国土交通省/2005.07.21 発表

 過去に石綿を製造したり、取り扱っていた事業所の従業員や周辺住民に、肺がん、中皮腫など石綿によるとみられる健康被害が多発していることが複数企業から公表されたことを踏まえ、国土交通省は造船関係の業界団体の傘下会員を対象にアスベストによる健康被害状況調査を行い、その結果を平成17年7月21日までにまとめ、公表した。
 今回調査対象になったのは(社)日本造船工業会会員19社、(社)日本中小型造船工業会会員44社と賛助会員10団体、(社)日本造船協力事業者団体連合会会員50組合に加盟する1,498社、および新日本海重工業(株)、JFEエンジニアリング(株)、日立造船(株)。
 このうち日本造船工業会と日本中小型造船工業会の全会員と日本造船協力事業者団体連合会関連の1,371社から回答が寄せられたが、その集計結果では104名の従業員がアスベストによる疾病を発症し、85名が死亡したとされている。死亡者のうち死因が中皮腫だった人は68名。
 一方、従業員の家族や周辺住民についての健康被害の報告はなかったとされている。
 造船業界ではかつては機関部・居住区の断熱材、係船機のブレーキ摩擦材、配管のパッキンなどにアスベストを含む製品が一般的に使用されていた。このうち吹き付けアスベストや断熱材については、比較的早期に使用禁止となったが、ブレーキ摩擦材や配管のパッキンに関しては、14年7月以前に起工された船舶まで使用が許可されていた。【国土交通省】

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