EU　ロッテルダム条約締約国会議、SAICM準備会合で　アスベスト前面禁止を要求へ

【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2005.09.27 【情報源】／2005.09.16 発表

　EU議長国のイギリスは、9月に開催される化学物質関係の2つの国際会議で、アスベストの全面禁止を求める方針を明らかにした。
　ウィーンで行われる「第3回国際化学物質管理のための戦略的アプローチ（SAICM)準備会合」（9月19〜24日）においては、世界行動計画の中に、アスベスト禁止に向けた取組みを盛り込みたいとしている。今回の会合では、2006年2月の国際化学物質管理会議でのSAICM採択に備えて、最終的な案文をとりまとめる予定だ。
　また、ローマで開催される「第2回ロッテルダム条約締約国会議（9月27〜30日）」では、厳格な輸出入管理の対象物質を定める付属書に、全ての形態のアスベストを含めることを支持する方針だ。
　化学物質担当のバック大臣（政務次官）は、「EU域外の国々で、アスベストの生産と使用が続けられていることは、特に、途上国で、職業上の曝露を通して、ヒトの健康への重大なリスクとなっている」として、アスベストの全面禁止に向け、2つの国際会議での議論が重要な契機となると述べた。【イギリス環境・食糧・地方事業省】