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環境ニュース[国内]

遺伝子組換作物が雑草の生物多様性に与える影響について 調査結果を発表

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2005.10.17 【情報源】/2005.09.28 発表

 除草剤耐性を有する遺伝子組換作物(GMHT作物)の生産システムが、雑草のシードバンク(埋土種子集団)に与える影響についての調査結果が発表された。
 この調査は、イギリス環境・食糧・地方省の委託を受け、生態学水文学センターが、農場規模試験(4ヵ年プログラム)の延長調査として実施したもの。除草剤耐性GM作物の管理が、農場の生物多様性や野生生物の豊かさに与える影響について調査した。農場規模試験に利用された農地において、2年間にわたって雑草のシードバンクに関するデータを集めることで、長期的な影響について検証した。調査結果は、王立協会の「バイオロジー・レターズ」誌に掲載されている。
 調査の結果は以下のとおり。
除草剤耐性GM春蒔きナタネの試験が行われた農地では、通常の春蒔きナタネに比べて、雑草の埋土種子が少なかった。この影響は2年間続いた。
除草剤耐性GMトウモロコシの試験が行われた農地では、通常のトウモロコシに比べて、雑草の埋土種子が多かった。この影響は2年間続いた。
●GMビートの試験が行われた農地では、雑草の埋土種子の数は、農場規模試験後の1年間は少なかったが、2年目にはこの問題は解消された。
 なお、欧州でGM作物の栽培を許可するか否かは、GM作物の管理が生物多様性に及ぼす影響に関する評価も踏まえて行われる。農場規模試験の結果は政府の決定に当たっても活用される。【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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