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環境ニュース[国内]

日本周辺水域主要魚種17年度資源評価案への意見募集結果を公表

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2005.10.17 【情報源】水産庁/2005.10.14 発表

 水産庁は平成17年8月22日から8月31日まで実施していた、日本周辺水域主要魚種の17年度資源評価案への意見募集結果をまとめ。17年10月14日に公表した。
 資源評価は資源量予測、漁獲動向、海洋環境との関係などのデータを踏まえ、ABC(水産資源を最適な水準に維持・回復させるための生物学的許容漁獲量)の算定を含む資源の管理方針、管理を行った場合の効果予測などをまとめたもの。
 魚種・系群ごとに毎年作成されており、次年度のTAC(漁獲可能量)設定の基礎資料としても活用されることになっている。
 17年度資源評価案が作成されていた魚種は、マイワシ(太平洋系群・対馬暖流系群)、マアジ(太平洋系群・対馬暖流系群)、マサバ(太平洋系群・対馬暖流系群)、ゴマサバ(太平洋系群・東シナ海系群)、サンマ(太平洋北西部系群)、スケトウダラ(日本海北部系群・根室海峡・オホーツク海南部・太平洋系群)、ズワイガニ(オホーツク海系群・太平洋北部系群・日本海系群・北海道西部系群)、スルメイカ(冬季発生系群・秋季発生系群)。
 意見にはたとえば、「対馬暖流系群マイワシのBban(禁漁水準)を5000トンとすることについては、実証的な分析や議論がされておらず、掲載すべきでない」、「オホ−ツク海系群のズワイガニについてはロシア200海里水域内でのロシア側の情報が不十分であり、日本側の漁獲データのみで算出されたABCは疑問」などの内容があった。
 これらの意見に対しては「ABC算定のための基本規則に則って、Bbanを5000トンとすることを提案した。資源は極めて低水準であるため、Bban値の目安を示すことは資源管理にとって有意義」、「ロシア側の情報は不十分だが、ロシアが設定している東サハリン海域のTACが急速に減少していることが資源状態を反映しているとみるならば、近年は非常に低い水準になっていると考えられる」との見解が示されている。
 なおこれらの意見を踏まえた「我が国周辺水域における主要魚種の資源評価」は17年9月12・13日に開催された全国資源評価会議でとりまとめられている。【水産庁】

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