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環境ニュース[海外]

「2000年田園及び通行権法」により田園地帯へのアクセスを拡充

自然環境 自然とのふれあい】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】イギリス/2000.12.01 発表

 田園地帯への国民のアクセスを拡大するとともに、土地所有者らの利益を保護する「2000年田園及び通行権法」(the Countryside and Right of Way Act 2000)の一部が、2000年2月1日から施行されることとなった。同法は、イギリスの400万エーカーに及ぶ田園地帯(山、荒野、ヒース、登録共有地など)を探索できるよう、人々のアクセス権を保障するもの。なお、自動車、自転車及び馬でのアクセス権、また耕作地や庭へのアクセス権は認められていない。
 同法により、アクセスの障害があった場合には、個人が裁判所に対して、障害除去の命令を出すよう求めることが可能となった。ただし、土地管理上、安全上の理由や野生生物保護のために、アクセスを制限することも認められている。
 この他、同法では、「地域アクセス検討会(Local Access Forum)」の設置、野生生物に関する犯罪(野生生物への攻撃、外来種を放すなど)に対する罰則の強化なども盛り込まれている。
 環境大臣は、「この歴史的な法律は、数百万人の人々に大変な楽しみをもたらすものだ」と評価した上で、「本法は、土地所有者と、ウォーカー(walkers)との公平なバランスを考慮したものだ。ウォーカーは、責任を持って行動し、常識に従わなければならない」と述べた。
 【イギリス環境・運輸・地域省】

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