動物の殺虫剤中毒事件報告書を公表

　イギリス環境・食糧・地方省は、12月22日、「動物の殺虫剤中毒2004：イギリスにおける疑惑事件調査」を公表した。これは、何かしら殺虫剤の影響が疑われるような動物に関する事故を調査したもの。調査対象となる生物には、益虫や家畜も含まれている。
　報告書では、2004年も引き続き、殺虫剤中毒の件数が減少していることが確認された。報告された事故は355件（2003年は397件）で、そのうち、104件が殺虫剤によって引き起こされたものと認定された（2003年は126件）。
　また、認められたとおりの使用法で生じた事故は1件も無かった。これは、調査が始まって以来、初めてのことである。
　なお、事故のうち、60件は殺虫剤の意図的な乱用によって生じたもので、19件は誤用によるものであった。【イギリス環境・食糧・地方省】