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環境ニュース[海外]

UNEP 鳥インフルエンザの脅威を軽減する鍵は湿地の回復に−新報告書を発表

自然環境 野生動植物】 【掲載日】2006.04.20 【情報源】国連/2006.04.11 発表

 失われた湿地とその質を回復することが、鳥インフルエンザの脅威を減らすことになる−「鳥インフルエンザと環境:環境保健の観点から」と題する新しい報告書が発表された。
 報告書は、西オンタリオ大学エコシステム・ヘルス・プログラムのラポール博士をリーダーとするチームによって作成され、4月10日〜11日にナイロビで開催された「鳥インフルエンザに関する科学セミナー」で発表された。特に、鳥インフルエンザのような新しい病気の勃発や、昔からある病気の再来の背景にある、環境的な要因に焦点が当てられている。 
 世界中の湿地の喪失によって、多くの野鳥が農場の池や水田などの代替地に行くようになり、家禽と接触する機会が増えているが、家禽と野鳥の接近は、鳥インフルエンザの拡大の主要な原因になっていると考えられている。報告書によると、野鳥の渡りのルート沿いで、集約的な養鶏などを行うことは、生態系の健全性を保護する上で問題があり、野鳥と家禽の間で病原体伝播のリスクを増加させてしまう。
 現在、鳥インフルエンザ対策として講じられている、隔離・検疫・処分・薬物投与などの措置については、短期的な効果はあるものの、報告書は、中長期にわたってH5N1のような病気の拡大を防ぐために、政府・国連・公衆衛生の専門家が、環境的な措置を支援するよう勧告する。また、野鳥や、人間、他の動物と離して、家禽を飼育することを提案している。【UNEP】

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