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環境ニュース[国内]

光透過式黒煙測定器によるPM検査実施について意見募集開始

大気環境 交通問題】 【掲載日】2006.12.04 【情報源】国土交通省/2006.11.30 発表

 国土交通省は平成18年11月30日、自動車の排出ガス検査法として「光透過式黒煙測定器(オパシメータ 注1)」を使用した粒子状物質(PM)測定を導入する案を公表し、この案について18年12月14日まで意見募集を行うことにした。
 現行の車検では、ディーゼル車から排出されるPMを検査する場合に、黒煙測定器(注2)を使用した黒煙濃度測定が行われているが、排ガス低減技術が進み、黒煙がほとんど排出されなくなっている最近のディーゼル車に対しては、黒煙測定器による測定が難しくなってきている。
 今回、黒煙測定器に代えて新たに導入するとしている「オパシメータ」によるPM検査は、強化されたPM規制値に十分対応できるほか、黒煙以外に排出割合が増え、測定が重要になってきている軽油や潤滑油の未燃焼分である有機性可溶成分(SOF成分)の測定も可能。
 国土交通省では、19年度9月をめどに軽油を燃料とする自動車の型式認証審査(型式認証を受けない自動車については新規検査)でオパシメータによるPM測定を開始したい考え。
 また継続検査(型式認証を受けた自動車については新規検査を含む)については、基本的にその車の型式認証審査時に使用した測定法(黒煙測定器またはオパシメータ)で測定するとしているが、型式認証審査時に黒煙測定器で測定した自動車をオパシメータにより測定し合格判定を行うことは認める方針だ。
 意見は郵送、FAX、電子メールで受付けている。宛先は国土交通省自動車交通局技術安全部環境課(住所:〒100−8918東京都千代田区霞が関2−1−3、FAX番号:FAX番号:03−5253−1639、電子メールアドレス:dpr@mlit.go.jp)。

(注1)排出ガス中に光を透過させて、その透過率から排出ガス中の黒煙・SOF成分の濃度を測定する。
(注2)排出ガス中の黒煙を付着させた「測定原理紙」に光を反射させて、その反射率の透過率から黒煙濃度を測定する。【国土交通省】

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