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環境ニュース[海外]

欧州委員会 自動車からのCO2排出削減を目指す法的な枠組みを提案

大気環境 交通問題】 【掲載日】2007.02.19 【情報源】EU/2007.02.07 発表

 欧州委員会は、EU域内で販売される新規乗用車及びバンからのCO2排出量を削減するため、新しい包括的な戦略を提案した。新戦略は、1月31日に発表された燃料基準の改定と相まって、京都議定書目標を達成しようとするEUの決意を支えるもの。この戦略により、2012年までに、CO2の平均排出量を1km当たり120g(現在比25%減)とする長期目標を達成できるようになる。
 これまでは、自動車業界の自主的な約束により、EUの自動車メーカーは2008年までに、CO2排出量を140g/kmに削減するとしていた(日本及び韓国の達成期限は2009年)。しかし、EU15カ国における新車の平均CO2排出量は、1995年から2004年にかけて、186g/kmから163g/kmへ減少したにとどまり、欧州委員会のレビューでは、自主的な約束だけでは120g/km目標を達成できないとされた。
 これを受け、新たに提案された戦略の概要は次のとおり。
1)2007年末、遅くとも2008年半ばまでに、欧州委員会が新車・バンからのCO2排出量を削減する法的な枠組みを提案。
2)乗用車については、2012年までに、EU27カ国で120g/km目標を達成。
3)バンについては、2012年までに175g/km、2015年までに160g/kmに削減。
4)2020年までに95g/kmを達成するための調査を支援。
5)ラベリングの改善、CO2 排出量に応じた自動車税制などにより、低燃費車両の購入を促進。
6)持続可能な消費パターンを促進するため、自動車メーカー向けに、販売・宣伝に関する行動規範を策定。
【欧州委員会環境総局】

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