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環境ニュース[国内]

北陸電力、11年に発生した志賀原発1号機の臨界事故を隠ぺい 保安院が原因の徹底究明・再発防止策策定を北陸電力に指示

エネルギー 原子力】 【掲載日】2007.03.16 【情報源】原子力安全・保安院/2007.03.15 発表

 平成11年6月の定期検査期間中に、志賀原発1号機の原子炉で臨界事故(注1)が発生していたにもかかわらず、北陸電力(株)が国に報告していなかったことがあきらかになった件について、原子力安全・保安院は平成19年3月15日、北陸電力に、原子炉規制法に基づき、(1)事故の事実関係、その根本的な原因の徹底的な究明を行うこと、(2)早急に実施することができる技術的な再発防止対策を策定し、19年3月30日までに報告すること、(3)抜本的な再発防止対策を策定し、19年4月13日までに報告すること、(4)原子炉を早急に停止して、安全対策の総点検を行うこと−−を指示した。
 志賀原発1号機は、平成11年4月29日から7月23日まで行われていた第5回定期検査のための停止期間中に、制御棒3本が想定外に引き抜け、原子炉が臨界状態になる事故が発生した。またこの事故では、原子炉自動停止信号が発信されたにもかかわらず、約15分間制御棒が全挿入されず、緊急停止が行われなかったという事態も起こっていた。
 しかし、北陸電力はこの件について必要な記録を残すことなく、国や自治体にも報告していなかった。【原子力安全・保安院】

(注1)核分裂性物質が予期しない原因によって制御不可の状態で臨界(中性子の生成と消失の均衡が保たれている状態)を超えてしまう事故。中性子の生成が更に増え、臨界超過の状態に対する抑止機構が、引き続き働かない場合には、放射線・熱の急激な放出により機器・人体に損傷などをもたらす危険性がある。

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